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名古屋流が愛されて 掴んだ1千店

私もコーヒーがこういう風に執筆に集中する時もお出かけする時もコーヒーが手放せない。

カフェもたまに行くが、やっぱりお店によって特色や居心地の良し悪しはある。

カフェチェーンのコメダが19日、グループで1千店舗目の店舗を東京・新橋に開いた。

名古屋流とされる手厚いサービスが愛され、コロナ禍でも赤字に陥らずに全国に店舗網を広げた。

今後、コメダは更に手薄だった都心と海外に店舗を広げる計画だ。


業界では異色とされたサービス力

コメダが最初の店を開いたのは1968年。
名古屋市の下町・那古野(なごの)に開業したのが始まりだ。

❝気軽に飲食出来て、くつろげる場所❞。
カッコつけない店をコンセプトに普段着でも友と立ち寄れるお店が全世代で愛され、全国展開が出来た。

コメダは2000年代以降に投資ファンドの傘下に入ってこの10年間で、店の数はほぼ倍になった。

同業他社を見ると、約1800店のスターバックスコーヒージャパン、約1300店のドトールコーヒーに次ぐ3番目の規模に成長した。


コメダ、上場で問われるビジネスの持続性より

コメダの店づくりは大手で主流のセルフサービスは導入せず、店員が座席まで来て注文を取るスタイルだ。
例えば、無料でトーストなどがつく名古屋流のモーニングサービスを売りにする一方で、コーヒーは「いれたて」にこだわらず、工場で抽出したものを各店に届けて均質化を優先している。

主な出店先は郊外の住宅地で店内は客が長居しやすいように、大きめの椅子を置いて座席の間隔も広めにしている。

また、直営店はわずかで、別のオーナーに運営を任せるフランチャイズ(FC)加盟店が9割超を占める。

だからこそ、店側の裁量が大きく、メニューの価格も一定の範囲内で決められる

コロナ禍でも近所の常連客の確保に力を注いでおり、店の賃料や人件費を加盟店側で負担するFC経営の仕組みにも助けられた為、赤字にはならなかった。

次なる構想

見据える先は2025年。
コメダは店舗数を1200にする目標を掲げている。

これまでFCの恩恵を受けていたが、今後は特定の地域への大量出店の難しさがチラつく。
同じ商圏で大量出店をすると、加盟店同士で客を奪い合うような状況になり、本部に対する店側の不満が生まれる可能性がある。

そこでコメダは以前は避けていた大都市の中心街への出店を試みる。

1千店舗目の新橋烏森通り点もその一例だ。
店舗物件の賃料が高い地域で座席の間隔が広めで長居しやすい店づくりをどう維持していくのかが課題となる。

また、商慣習の違いなどからリスクとされる海外への出店も加速している。

中国・上海から、台湾や香港にも進出。

2023年1月にはインドネシア・バリ島にも1号店をオープンした。

甘利社長の狙いとしてはASEAN(東南アジア諸国連合)を中心に新規の国に積極的に打って出たいそうだ。

7月4日~9月20日では1000店舗を祝したお得な「1000キューキャンペーン」が開催中だ。

気軽にくつろげる場所を武器に、今後もゆったりとしたコメダならではの空間が愛され、海外含めて更なる固定客を生むのか行方が気になる。

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