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【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 101

とうとう101回目です。
101と言ったら、黒と白の犬が101匹出てくる映画が有名ですが、こちらの場合はいつも通り黒と白の猫3匹です。
家の中には黒猫1匹と黒と白の猫2匹。
そして、家の周辺には見かけた限りでは茶色と白の猫1匹、キジ猫1匹。
この子たちは飼っているわけではないけど、居ついています。
家から出た時に見かけますが、すぐに逃げていくので写真に納めることはできません。
外で生活していれば人間だけでなく動くもの全般に警戒しているのは当然です。
のほほんとしていたら轢かれたり、弱ってたらカラスに襲われたり、場合によっては人間に危害を加えれらたりします。

近づきすぎたモネ

そんな野良猫たち、寒い日や雨の日、よく我が家の1階と2階の間の天井裏に入り込んでいます。
見えませんが、バタバタ足音がするし、うちの猫たちが色めき立つのですぐわかります。
できたら猫という猫を家に連れてきて全て幸せにしたいのですが、そんな財力はありません。
だから、天井裏くらい提供してもいいと私は思っています。
うちの猫たちはそうは思っていないみたいで、重ねて壁に立てかけたキャンヴァスの上やタンスに飛び乗って天井を見つめ、どうやったら入って行って侵入者を追い出せるかと思案しています。
足音が移動するとまた別の高い所に登って同じことをします。
うちの猫たちに向かって、「おうちのない可哀そうな猫さんたちなんだよ、大目に見てあげようよ」と言っても効き目なし。
「君たちもママがおうちに迎えていなければあの子たちみたいになったかもしれないんだよ」
効き目なし。
「野良猫は一定の割合で存在するんだよ。あの子たちは運のめぐりあわせで君たちの代わりに野良猫になってくれているのかもしれないんだよ。目の敵にせずにごめんね、ありがとうって言おうね」
効き目なし。
しまいには気が立っているルネとモネが兄弟同士でケンカを始める始末。
ネゴシエーターの素質のないママは野良猫たちにあまり大きな足音をさせないでと心で願い、ボロ家の天井が抜けませんようにと神様に祈るしかないのでした。

近づきすぎたルネ





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