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「タイプの違う人」と話しましょ


今回は、コミュ力に大事なマインドについて書きました。

僕は職業柄、さまざまなタイプの人と話す機会があったり、プライベートでも多くのコミュニティの人と話す機会が多いです。

そういう中で感じたコミュニケーションで大事だと思うマインドについて紹介します。

そのマインドが何かを説明する前に、
そのマインドを持つための方法を先に伝えます。

それは、
「タイプ(=属性)の違う人」と話すことです。

○属性の違う人とは?

そもそも属性の違う人とはどのような人でしょうか。

それはズバリ、

「自分とはタイプ違うな」とあなた自身が思う人のことです。

感覚的に言うと
何喋っていいか分かんない。。と思う相手
です。

分かりやすい例だと
年齢や職業が全く違う相手でしょうか。

例えば30代のサラリーマンが、
60代の葬儀屋の人と突然飲み会で一緒になったら、「何話そう、、」と戸惑うかもしれません。

でも実際には同じ大学や職場でも、
特に異性上司の中には、何話していいかわからない人はたくさんいると思います。

○訪れる変化

そういう相手にあえて話しかける機会を増やしてみてください。

実際にこれをやるとどうなるかをお話します。

最初は属性の違う人と話しても、
当たり障りのない会話や気まずい沈黙で終わることもあります。

一方で、数をこなしていると
意外な共通点が見つかったり、向こうも積極的に話してくれたりして、
「割と話せた」「話が盛り上がった」という経験も増えていきます。

このようにして
全く別の世界の人だと思っていた人とも意外と話せることに気づくことで、「属性が同じ人の範囲」が少しずつ広がります。

○属性が違う人なんていない

「属性が同じ人の範囲」を広げ続けていると、
あるとき
「ん?これって無限に広げられるのでは?」
となります。

そうして属性が違う人なんていない、という結論に至ります。

属性が違う(と思ってた)人と話し続けることで、逆に属性を意識しなくなっていくんです。

今回伝えたかったのはこのマインドです。

このマインドを持っていると
「馴染みない人と話す」のに抵抗が減っていきます。

そうすれば
自然と色んな人と話せる機会が増えるので、結果的にコミュ力アップに繋がる
ということです。

「そう言われても、みんな同じ属性なんて思えんわ」

という方がいるかと思います。

僕がこのマインドに至ったのは、今書いたことを実際にやっているからですが、きっかけ自体は別にありました。

最後にそのエピソードをお伝えします。

○解剖実習

大学2年時に人体解剖実習というのがありました。

解剖実習は医者になるための登竜門とも言われ、
1人のご検体を4-6人のグループを作って月単位で解剖を行います。

解剖の教科書を確認しながら、メスとピンセットを使い、さまざまな臓器、神経や血管などをできるだけキレイに出します。
(ものすごく繊細な化石を発掘するイメージです)

そして、教科書に記載されているものと実際の体とを見比べながら解剖を学んでいきます。

毎日のように解剖実習に明け暮れていたある日、
ふと思いました。

みんな一緒だなあ、と。

老若男女を問わず、貴賤を問わず、
目は二つだし、頭の中には脳みそがあって、心臓は胸のほぼ真ん中、その両側には肺があります。

この人は個性的だから心臓はありませんとか、
脳みそがお腹にありますとか、そんなことはないです。

もちろん神経や血管の走行や数などに「個人差」
はあります。

でもそのとき
「相違点」よりも「共通点」の方が本質的に思えました。

職場の同期も、偉そうにしてる政治家も、テレビで活躍する有名芸能人も、結局中身は同じです。

誰しも風邪を引けば体はだるくなるし、狂犬病にかかれば死にます。

(※狂犬病は致死率がほぼ100%の恐ろしい感染症です。)

その頃から何となく、
「結局人って同じなんだなあ」
と思うようになりました。

そのベースがあった上で、さっきの「属性」の話につながります。

○終わりに

結局、
「属性が同じと思えるか」どうかは、
共通点に目を向けるのか、相違点に目を向けるかなので、自分次第です。

なので、どちらが正解とかはないですけど、
共通点に目を向けた方が、
馴染みのない人との会話がしやすくなりますよ
ってことを今回伝えたかったです。

注意点ですが
仮に自分が「みんな同じというマインド」を持って誰かに話しかけたとしても、

相手から「この人タイプ違うな」と思われてたら、会話は弾みません。

当然ですが、相手はこのマインドを持っていないので、
まずは共通の話題なりを探して、相手からも同じタイプだと思ってもらう必要があります。 
(これがまた難しいわけですが。)

なのでこのマインドだけで全て解決、というわけでは全然ないですね。

それでも日常生活で
「この人と話せることなんてあるかな、、」
と絶望しそうになったときには、このマインドを思い出すと有効なときがあるかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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