「息子は中卒で生きていけるのか?」の不安を払拭し、子育て・教育の本質を思い出させてくれたお話し会
前前回、前回と息子の不登校について書いてきました。
今回の記事は、わたしの『中卒』についての思い込みと
それを完全に払拭してくれた〈学校のこと 疑問・質問お話し会〉について書きました。
主催者Tさんのお話しは子育て、教育の本質を思い出させてくれるものでした。
わたしの中にあった
「勉強できないヤツは人間のクズ」
という偏見を手放したことによって
もう息子が中学校に行かないことも勉強をしないことも、それでいいと思えるようになりました。
けれど、
この国で、本当に中卒で生きていけるのか?
という不安だけはぬぐい切れませんでした。
その思いにじっと向き合ってみると、
心の奥にまだ偏見があったのです。
乱暴な表現になりますが
出てきた思い込みをそのまま書かせていただきますね。
「中卒なんてダメ人間」
と。
わたしは勉強ができるかどうかだけでなく
学歴でも人を差別していたのです。
大学院卒がいちばんえらくて中卒はいちばん下
みたいに。
だから、中卒になるかもしれない息子のことを
「そんな最下級の身分で生きていけるのか?本当に」
心の奥では
そんなふうに案じていたのです。
身分制度かよ!
あー、こんな幼稚な偏見は本当に要らないですよね。
心の奥の、未熟なわたしの思い違い、
わたし自身の劣等感が創り出した偏見とは言え、
中卒の皆さま、本当にごめんなさい。
その後、この偏見を手放したことで
息子が高校に行かない選択をする可能性を受け容れることができたものの、
まわりに中卒の知人もいないし、中卒の実態を知らないわたしは
現実として中卒で生きていけるのだろうか…
という疑念を払いきれませんでした。
そんなときに
札幌で活動しているTさんという女性が主催する
〈学校のこと疑問・質問お話し会〉があるのを知ったのです。
Tさんはご自身の三人のお子さんがそれぞれに不登校を経験していて、
そのことがきっかけとなって小中学校の学びのサポーターとして活動したり、不登校児や地域の人たちの居場所づくりをしたり、不登校の子を持つお母さんたちの相談に乗ったりされている方なのです。
誰にも相談できなかったわたしは藁をもすがる思いで相談会に申し込んだのでした。
わたしが質問したいことはたった一つ
中卒って現実問題としてどうなの?生きていけるの?
ということでした。
その会にはわたし以外に小学生のお子さんを持つお母さんたちも参加していました。
Tさんのお話はとてもわかりやすく、穏やかな口調だけど、氣休めではない経験から知り得た事実、そして彼女の意見をはっきりと話してくれました。
そして、これぞまさに現実創造というか、
ご縁というのは本当に面白いもので
Tさんはわたしに、
「中卒でもだいじょうぶなのか、ということについては、結論から言うとだいじょうぶです!」
と、キッパリ!
「なぜならわたしも中卒だから」
と。
そう言って笑いながら、
だいじょうぶと言い切れる根拠を
彼女自身のこれまでの経歴と今の在り方から教えてくれたのです。
いま目の前に居るTさんを見れば、だいじょうぶとしか思いようがない!
どうにでもなるんだなぁ。
いつからでも道は変えていけるんだなぁ。
そう思えて安堵しました。
そして改めて、かつてわたしが持っていた中卒に対する偏見を恥ずかしく、バカバカしく思いました。
中学生にもなると
大人びて、生きる目的や将来の目標などが明確になってくる子や勉学に意義を見出せる子もいるでしょう。
けれど息子の成長は多くの子たちに比べるとゆっくりで、
彼はまだ子どもとして、じぶんの好きな世界に没頭する段階にいます。
息子が今いるこの段階は、これから生きていく目的の種が育っていくための地ならしとでも言うような大事なプロセスではないかと思うのです。
この段階を満足するまでやらせてあげることで、彼はいずれ自ら大人になるという選択をしていくのだろうなと感じるのです。
だから、Tさんのお話しを聞けたことで
みんなと同じタイミングで高校に行かなくても、
彼のペースで行きたいと思えば行けばいいんじゃないか
そう思えるようになりました。
ところでTさんは
小学生のお母さんたちにも素晴らしいお話しをされていました。
「学校に行ってる子が偉くて、学校に行けていないわたしはダメ」
という思い込みを子どもに持たせないようにしてあげるのが大事。
だから
「学校に行ってないんだから○○しなさい」
という声掛けはしないほうがいいのではないか。
ただし
人として生きていくための
最低限のルール
は決めてもいいのではないか。
そして、
学校に行かなかったからこそ
『できるようになったこと』
に目を向けられるといいですよね、と。
また、学歴に関しても
子どもがどんな道に進みたいかにもよるけれど
学歴だけあってもしょうがない。
学歴があろうとなかろうと、生きる力をつけてあげること
学歴がなくてもだいじょうぶな人に育てること
学歴がなくても できる道 を探せる人に育てること
助けを求められる人に育てること
人に聞ける人に育てること
こういうことが大事なのではないか、と。
あぁ、もう仰る通りです。
学校に行く行かないとか学歴にこだわると
本質を見失ってしまいかねないということを
思い出させていただきました。
子育ての目的はいい学校でも学歴でもない。
我が子に生きる力をつけてあげること
大人になったときに、
生きる意味を自身の中に見出せるような子ども時代をすごさせてあげること
なのではないか、と強く思います。
我が子の不登校や子育てに悩んだり不安を抱えているお母さんお父さんには
ぜひTさんに繋がってもらえたら、と思います。
お繋ぎしますので、LINEでご連絡ください。
またお子さんのことでご自身に向き合いたいという方はわたしもお手伝いできますので、ご連絡くださいね。
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