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Macと相性の良いワイン
んなもんあるわけないわ、と思うでしょう。あるんです、21世紀にはなんでも。
「MGVs winery」山梨の甲州市にある、2016年からワインの販売をスタートした比較的新しいワイナリーのお話。多くの魅力的な山梨のワイナリーの中でも、かなり個性的でワクワクするものがあります。
そもそも本体は半導体製造の会社。その技術を生かした品質、衛生管理を徹底しているそうです。ワイナリーは半導体の製造工場をリノベーションしていて、元クリーンルームでワイン作ってます!こんなワイナリー世界中見てもないんじゃないのかなぁ。
経営者は、地元山梨の農家に生まれ育った松坂さん。「この地の畑の特性を活かし葡萄栽培からワイン販売を一元的に行い、この土地をワイン醸造事業を通して後世に残し、地域の発展に寄与していきたいと考えています」とのこと(HPより抜粋)。粋です。
Designについて
その個性を強く印象付けるデザインについて。
👆こんなスマートなソーシャルディスタンス、見たことない!
ワインの品質が重要なのは当然として、何よりも目を引くのが、そのデザインのスマートさ! まず外観から始まり、ワイナリーの入り口、ワインのエチケット、アパレル(Tシャツ売ってるワイナリーという時点でcool!)、外観に至るまで、全てが統一されたデザインのため、非常に居心地が良い。歴史あるワイナリーの重厚な雰囲気も大好きですが、この洗練された空気感がたまらなく良し!
この一貫性のあるデザインは、MTDO(エムテド)の田子 學氏によるもの。私は今回初めて田子さんという方を知ったのですが、以前は「amadana」というデザイン家電に携わっていた方ということで、大きく納得。学生の時、ここの電話機欲しかったなぁ。田子さんについては、ネットで検索すると下のような記事が面白かったです。ご参考に。
ワインのデザイン
今ワイナリーに並ぶのは、甲州とマスカットベーリーAの2つの品種のワイン。マスカットベーリーAを使っているあたりが山梨愛を感じます。今回購入したのは「K216」。K=甲州、2=一宮地区(笛吹市)、1=フリーラン(自然に流出する一番果汁)、6=オリジナルブレンド。選ぶ時の決め手になったのは、オークチップを使用して4週間浸漬したワインという点。普段白ワインはあまり飲まないのだけど、このワインは程よい風味が甲州のフルーティさと酸味に加わって絶妙に美味しかった!
オーク樽による熟成はよく聞くと思いますが、オークチップをワインの中に入れて作っているワイン、まだまだ日本には少ないのでは?オークチップに関しては、下記のこんな記事が分かりやすかったです。ワインの世界は面白い!
というわけで、しっかりとした理念と味がまずありきで、その上で洗練されたデザインが秀逸なMGVsワイナリー。Macと並べても違和感のないデザイン(まあ、写真はMacminiなんで、あんまり説得力ないですけどね)、半導体企業がオーナーという意味で、冒頭の「Macと相性の良いワイン」というわけです。素晴らしい日本ワインは沢山ありますが、ちょっとパンチが効いていて、自分の感性を震えさせてくれたワイナリーでした。是非、ソーシャルディスタンスを保って訪ねてみて下さい!
読みにくい文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました!