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StayHome チャレンジ03:Peak2Peakのバーチャル登山 奥大日岳

Peak2peak写真山岳ガイド事務所では現在、新型コロナウィルスの影響でガイド山行を全て取り止めていますが、例年なら登っている山で撮影した写真を交えながら、ルートと撮影ポイントの紹介、登山と撮影のアドバイスを書いていきたいと思います。皆様にも机上の登山を楽しんでいただければと思います。第3回目は、残雪期の奥大日岳です。

<信仰の山 剱岳の展望台>
北アルプスでも最も北西に位置する大日岳。信仰登山が盛んだった立山の前衛の山で、無積雪期には称名滝から縦走コースがあり、変化に富んだトレッキングを楽しむことができます。その名前が示す様に大日如来の山、即ち、悟りの境地を体現するための修験の場でした。奥大日岳は大日岳、中大日岳、奥大日岳からなる大日三山のひとつで、富山平野側からは一番奥にあります。
積雪期には室堂からピストンで登られることがほとんどです。室堂からは日帰りできる距離にあり、積雪期ならではのダイナミックな雪稜歩きが楽しめます。また山頂は剱岳の展望が素晴らしく、良い撮影ポイントです。

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(登頂日は4月23日、午前5時40分ごろ、最初の光が奥大日岳を照らし始めた)

装備は、ピッケル、アイゼン、ヘルメット、防寒手袋雪山に適した衣服と靴。行動食と暖かい飲み物があればいいでしょう。それから室堂周辺の登山には、バックカントリースキーでなくても、ビーコン の携帯が義務付けられています。(単独での入山は避け、雪崩に備えたリスクマネージメントが必要です。)
健脚の方なら、半日で往復できる奥大日岳ですが、雪の状態を考えて室堂の宿を夜明け前に出発します。

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(上:雷鳥沢のキャンプ場)
雷鳥荘から雷鳥沢キャンプ場へ下ります。キャンプ場からは剱御前小舎へのトレースを辿りながら途中から大日岳方向へ進路を変えます。GWあたりならトレースがしっかりあるはずです。しばらくはなだらかな斜面ですが、稜線へ上がる手前から斜度が増します。小規模の雪崩に細心の注意を払いながら、ルートをとります。
稜線に上がると、奥大日山頂までに二つのピークを超えていきます。

<天空の散歩>
この時期の奥大日岳の魅力は、立山雄山や室堂周辺と違って入山者が比較的少ないために静かで、日帰りでありながら本格的な雪山登山が楽しめるところです。しかし剱御前小舎方面や雄山近辺と違って、地元警備隊がこの時期設置するルートを示す赤旗が無いので、既存のトレースに惑わされない判断力、ルートファインディング力が求められます。
雷鳥沢のキャンプ場から新室堂乗越辺りへ上がると展望が一気に開ます。立山三山、谷を挟んで向かい側に室堂山から国見岳、天狗山。そして北側には剱岳が視界に飛び込んできます。眼下の雷鳥沢キャンプ場や山小屋が手にとるようにわかります。

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(上:振り返ると、新室堂乗越から続く稜線と立山)

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