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隣人と朝ごはんを食べよう

朝早く起きる必要はなくて
たまたま起きれた日には、
朝ごはんを外に食べに行く。

肩から携帯をかけて
2千円くらいをポケットに突っ込んで
眉毛とリップだけして、出掛けに行く。

大体1択か2択のモーニングメニューを
脳死で選んで、セットはホットコーヒーにする。

熱々のホットコーヒーが出てきたあとは
ただ隣の席に座った人と大体同じメニューが並ぶ

ただ隣の席に座った隣人と同じメニューを食べ
ただ隣の席に座っただけだから会話なんてなく
隣人の生活に入り込む気なんて更々なく

ただ、一緒に朝ごはんを食べただけ。

特別な時間を過ごしている自覚だけあって
特別な人生だなんてこれっぽちも思ってない

ただ、一緒に朝ごはんを食べる人がいるだけ。

五月雨に窓の外を見ては、
南中には甚だ遠い太陽を見る。

気がつくと、熱々で届いたホットコーヒーは
冷めて、アイスドリップになっている。

そして気がつくと、隣人は店を出るモーションに入っている。

所詮はホットコーヒーが冷めていくまでの
関係性ではあるが、


わたしには一緒に朝ごはんを食べる隣人がいる。

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