今日はあの山へ #12|梅雨だから行きたい場所 南沢あじさい山(東京都)
※本記事は2020年6月24日(水)の記録になります。今後の参考になればと思いアップします。最新の開花状況は文中リンクにある南沢あじさい山HPにてご確認下さい。
東京都あきる野市に【南沢あじさい山】という場所があります。「ちゅういっちゃん」こと南沢忠一さんが約半世紀にわたって植え続けた1万株のあじさいが咲き誇る素敵な場所です。
梅雨に咲くあじさいは、雨の時に鑑賞しても雰囲気があって良いと個人的には思っています。
雨が降ると外出がしづらくなりますが、そんな時は梅雨ならではの風景を楽しむのも良いかもしれません。
■南沢あじさい山へのアクセス方法・入山料
南沢あじさい山は去年からマイカー規制となりました。
アクセスするにはJR五日市線・武蔵五日市駅にて下車後、
・期間限定のシャトルバスに乗る(¥300、運行日:2023年6月17日〜7月2日)
・タクシーにて7〜8分
・徒歩40〜50分
となります。
また、入山料は以下の通りです。
・大人¥600、小人¥400、(団体30人以上の場合¥50割引あり)、障害者¥400
■南沢あじさい山のHP
南沢あじさい山のHPはこちらです。「新着情報」にて開花状況をこまめに発信しているので出かける前に確認するのが良いでしょう。シャトルバスの時刻表もこちらで確認できます。
■当日の記録
今回は徒歩で南沢あじさい山まで向かいます。武蔵五日市駅に着いたら北口に進みます(駅のコンビニ近くに北口の案内板があります)
歩く時間は40〜50分と長いですが、道標がたくさんあるので迷わず進むことができます。
まだ山の手前なのですが、さっそく沢山のあじさいが出迎えてくれます。
そうそう、道中この木彫りがよく出てくるのですが、名前は「ZiZi(ジージー)」と言うそうです。ZiZiは随所に立っていて、訪れる人々を歓迎してくれます。
しばらく歩き、あじさい山の受付まで来ました。ここで入山料(2020年の写真なので¥500と書いてありますが、2023年は¥600です)を払ったら……
さっそく山の中へ。
「物語のはじまり!」
ちゅういっちゃんが40歳の時に、このあたりからあじさいを植え始めたのですね。
昔、ちゅういっちゃんは、「墓参りに行く時、花の中を通っていけないだろうか……」と考え、あじさいを植え始めたそうです。
そこから「ついつい増えちゃった」そうですが、これだけのあじさいを植えて維持するには相当の苦労があったことでしょう。
ちゅういっちゃんが育てたあじさいの存在は人伝に広まり、今では開花シーズンになると1万人もの人が訪れるようになったそうです。
あじさいに囲まれた道を進んでいくと、
いったん休憩所に出ますが、
その先にもあじさいの道は続いています。
「10年でここまで!」植えただけでもすごいのに、
その先には山の斜面にも沢山のあじさいが植えられていて、ちゅういっちゃんの努力には頭が下がります。
そんなちゅういっちゃんですが、今では高齢となり、あじさいを維持管理していくことが難しくなったそうです。
これをうけて、数年前から地元の若者が運営に参加するようになったそうです。
南沢あじさい山の物語はこれからも続いていくと思うと、なんだか嬉しくなりますね。
それにしても、あじさいって色々な種類があるんですね。
妖艶なものから可愛らしいものまで、今まで見たことのない種類のあじさいが多くて勉強になりました。
歩き進めていくうちに、あじさいロードの終わりに来たようです。
20分ほどで山頂とのことでしたが、雨が降っていて展望は期待できないのでここで引き返しました。
休憩所まで戻り順路を進むと、やがて車道に出るのでこれを下っていきます。
すると、受付に戻ります。
受付で「あじさい茶」が売っていたので購入。レトロな容器とラベルがとてもかわいいです。普通のお茶のつもりでグビッと飲んだらめちゃくちゃ甘かったのでビックリしちゃいました。
■おわりに
ちゅういっちゃんの情熱が広まり、今では観光名所となった南沢あじさい山。
「1万株のあじさい」は想像以上でした。
梅雨だからこそ行きたい場所、南沢あじさい山。例年通りであれば7月上旬まであじさいが楽しめるそうですよ。