【食材研究】ほうれん草
日本で食べられている野菜のほとんどが、原産地は外国だということを最近知りましたが、ほうれん草もその一つなのだとか。
ほうれん草の原産地はイランであると言われており、「ほうれん草」という名前も、原産地のイランを「菠薐(ほうれん)」と呼んでいたことが由来となっているそうです。
「ポパイも食べたらあんなに逞しくなるほどのほうれん草、さぞかし栄養価が高いに違いない。」
「でも、食べすぎると結石ができるって聞いたこともあるな・・・」
ほうれん草に関して、みなさんの中で様々な憶測が飛び交っていることでしょう。冬が旬のほうれん草について、調べたことをまとめてみました。
<栄養素と効能>
・血液の成分となる鉄分、鉄の吸収を助けるビタミンC、造血ビタミンと呼ばれる葉酸が豊富で、これらの成分が揃っているため貧血予防に効果的。
・特にビタミンCは、旬の冬には夏の約3倍含まれている。
・腸を潤す作用があり、便秘を解消する。
<調理方法>
・アク成分であり、鉄やカルシウムの吸収を妨げて貧血や結石の原因となるシュウ酸を含んでいるため、食べる際には、下茹でして水にさらすとよい。これにより、シュウ酸をおよそ半分ほど除去できるそうです。
※栄養素であるビタミンが流出するのを防ぐため、短時間で行う。
・根本の赤い部分も栄養価が高いため、よく洗って土を落として活用する。
<提案レシピ>
「ほうれん草ともやしのナムル」はいかがでしょうか?
→同じく腸を潤すごま油とほうれん草は、相性がよいです。
もやしとほうれん草のナムル 作り方・レシピ | クラシル (kurashiru.com)
これまで、個人的には「ほうれん草=シュウ酸」というイメージが強く、同じ葉物であれば小松菜で代用するなどして、なんとなくほうれん草を避けてきました。
今回、茹でてアク抜きすれば大幅にシュウ酸を減らせることが分かり、ビタミンやミネラルの栄養価が高いことが改めてわかったので、これからは怖がらずにほうれん草を料理に取り入れていきたいと思います。
どんな食べ物も摂りすぎると弊害は出るでしょうし、ほうれん草に関してはそれが現在明らかになっているというだけで、他にも摂りすぎると健康被害が出る食材もあるかもしれません。
どんな食べ物も、特定の栄養価や負の側面だけに着目せず、いろんな食べ物をバランスよく取り入れるのが大切ですね。