修士論文の執筆Tipsはこれだ!
お久しぶりすぎます!!
前回の投稿からだいぶ月日が経ちました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私は4月から新社会人となり、絶賛きつい研修と日々向き合っております。
優秀な同期と厳しくも優しい上司に囲まれて過ごす中、研修に参加していますが、ふと「修論書くのもきつかったなぁ、なんなら研修よりきつかった」と思い出します。
今回のnoteではどのようにして修論を仕上げたか、そしてイギリス大学院で修論を書く際のポイントをまとめていきます!!
修論書き始め〜提出までの流れ
今回、私が通っていたブラッドフォード大学院では修論書き始めから提出まで約2ヶ月半の期間をもらっていました。(修論を2ヶ月半で書くこと自体が異常ですが…)
修論のテーマで、私は平和構築のDDR(Disarmament, Demobilization and Reintegration)について、そして子ども兵士について書くと入学前から決めていたので、それについて書くぞ!との心意気をずっと持ちながら2学期末まで勉強していました。
2月中旬
2月に修論の仮テーマを決め、それに着いて100ワード以内で説明し、志望するスーパバイザーを第一志望から第三志望まで選びます。
私の場合、「安全保障」に関するもの、キーワードは「DDR」「子ども兵士」とざっくり書いて提出した感じです。
6/13 proposal提出
ここで修論テーマを変えることも可能でしたが、やはり子ども兵士のDDRについて書きたい!という強い想いがあったので、「子ども兵士に対するDDR活動の課題と機会」というテーマでproposalを提出しました。
6/24 修論のスーパバイザー決定
私は第一志望として選んだスーパバイザーが担当として決定しました。わーい!
スーパバイザーが担当する学生を選ぶ方法ですが、提出されたテーマが自分の専門かどうか&成績だと予測されます。
6/27 1st 修論proposal フィードバック
スーパバイザー決定後、先日提出したproposalのフィードバックがありました。
あまりにもテーマ範囲が大きいとの指摘があったので以下の2点に注目し、「IDDRS(The Integrated Disarmament, Demobilization and Reintegration Standards)が発行された2006年前後の女子兵士に対するDDR活動の分析における今後の課題と機会」に範囲を狭めました。
1. IDDRS発行以降、子ども兵士に対するDDR活動が増加した。
2. しかし特に女子兵士に対するDDR活動が行われていないためポストコンフリクト地において女子がネグレクトされている。
また、子ども兵士のDDR活動についての研究は多くあるが、女子兵士については研究が未発展の分野であり、私が書くことで分野において価値あるものになると考えたのも決め手です。
当初書きたかったテーマに加えてジェンダー側面の検討ができるということで修論執筆を意外と楽しみにしていました!
6/28 スーパバイザーと初回ミーティング
テーマが決定したところでスーパバイザーとのオンラインミーティングが開催。
私のスーパバイザーは非常に多忙で、あまりミーティングの時間は初回以降取れず、ほぼメールでのやりとりでした。
しかし送ったら必ず3日以内には返信とフィードバックが届くのでとても頼りになり、非常にありがたかったです。(中には1週間ほど返事がスーパーバイザーから返ってこない人もいたので、私の担当は当たりでした…)
7月〜 修論内容に取り掛かる
7月からやっと内容に取り掛かり始めました。詳しいスケジュールは以下の通り。
7/4 Chapter1のサマリー提出
7/18 Chapter1提出
8/1 Chapter2 提出
8/15 Chapter3提出
8/29 Chapter4
9/10 Chapter5提出
約2週間かけて1つの章を書くというスケジュールを決めて書いていましたが、スーパバイザーによるとChapter1 (Inteoduction)とChapter2 (テーマに関する基本情報、先行研究について)はあらゆる論文において重要な章なので特に時間をかけて執筆しました。この2つの章がきちんと書けていないと以降の章で書く内容がブレてしまうからだそうです。
それぞれの章をメールで送り、3日以内に返信を貰い、修正し次のチャプターに取り掛かるを繰り返していました。
ちなみに7月中旬に提出日の延長が決まりました。
元々は9/7の提出でしたが、あまりにも時間がギリギリであると多くの学生が不満を訴えたことで1週間延長笑
それでもギリギリだったんですけど…。笑
提出前、最後の3日間は参考文献や目次を整理しながら、すべての章を見直すという事務的な作業を行いました。
9/15 修論提出
そしてついに提出!!やっと終わったー!!辛かったあー!遊ぶぞー!!という心境でした笑
精神的にものすごく辛かった修論執筆ですが、ここらへんをやったら良かったな、これをやって良かったというアドバイスをお伝えしたいです!
TIPS💡
①スーパバイザーとは定期的にミーティングするべし
私はスーパバイザーが多忙という理由でメールでのコミュニケーションが主要でしたが、対面で話せるなら必ずそうした方が良いと思います。理由は2つ。
1. メールだと一方的なため、言葉や内容の定義合わせがその場ですぐ確認できないから。内容を再確認したい場合、更なるメールのやり取りが億劫になる場合や返信を待つ間の焦りがストレスになる時がありました。
2. よりスーパバイザーの意思を汲み取れるから。やはり、文字の羅列より会話を通してのコミュニケーションの方が相手の気持ちが容易に伝わります。この章/一文に対する相手の気持ちや考えが真摯に伝わるので対面でのミーティングをお薦めします。
②自分の集中できる修論の書き方を採用すべし
(私の場合は、短期集中型)
授業がない中、修論を書くと長い間図書館にいるなどで、逆にだらけてしまうことがよくありました。または書くことに対して徐々に疲れてしまい集中できない、やりたくないという思いに繋がることも…。
そのため、短期集中型にやり方を変更しました。方法としては「日常の時間効率化において、修論以外でも自分を忙しくさせる」を実践。
私の場合、ダラダラ書くのをやめさせるため、
1. バイトを始めました。
バイト時間は決まっているので、それまでにこの部分を終わらせよう、と決めて集中できました。
2. 遊びの予定をある程度入れました。
友達とどこかに遊びに行くことや短期間の旅行の予定を入れることで、いつまでに終わせて、そこからは遊ぶ、という風に決めて集中できました!遊びに行くことで身体も動かすことができ、リフレッシュにもなります。
③集中できる場所を複数確保すべし
図書館にずっと籠るとだんだん飽きてくるので、大学内の他の建物、隣町含めたカフェ5店舗ほどと毎日色んな場所へ向いていました。場所が変わるだけで比較的集中でき、効率よく修論を書けていたと思います。
私の場合、リーズのカフェへよく行っていました。リーズのカフェはブラッドフォードと違い夜遅くまで空いているので、飲み物やワッフルを頬張りながら頑張っていました。
その後、飲みに行ったりもして楽しかったです笑
④友達と論文を書くべし
修論は友達との協力体制が必須です!1人で論文を書くとダラけて、携帯を見てしまい気付いたら1時間…なんてこともあり、自分への罪悪感や嫌悪感に悩むこともあります。ですが、友達とカフェや図書館で執筆することでお互いを監視できます笑
私の場合、友達2人とほぼ毎日カフェへ行って書いていました。その際、お互いの携帯を預けることで集中時間を作ったり、進捗を報告することで今自分がどの立ち位置にいるのか、焦るべきか否か(常に焦っていたんですけどね笑)を把握したり、していました。
お互い辛い時期を乗り越えた仲間として、その絆は一生の物になると思います!!あの時、一緒に頑張ってくれた友達に感謝です。
以上が修論を書くためのtipsです。もちろん自分に合う方法は人それぞれですが、ダラけてしまう人にはおすすめできるtipsなのではないでしょうか!
大学院生はそろそろ修論を描き始める時期だろうと思いますが、自分の勉強した全てが発揮された修論を書けるように願っています!がんばれ!