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【52歳から自分らしく生きるために】頭をリセットしてくれるへらぶな釣り

アラフィフ責任世代の皆さん、

・家に帰ってきても仕事の事が気になって心から休めない。
・在宅勤務続きで、ずっと自宅の部屋の片隅で仕事をしていると悶々としてくる。
・休日でも会社の上司からメールが来ていないか気になって、自宅でPCを開けてしまう。

そんな状況になっていませんか?

実はこれ、全てかつての私の状態です。

高ストレス状態の中間管理職

私はほんの2年前まで、部下を持つ中間管理職でした。

この頃は、難航する重要プロジェクトの管理を任せられ、一向に進展の兆しの見えない状況に頭を悩まし、更にはパワハラ上司からの昼夜休日を問わぬ指示メール、追及メール、ダメ出しメールに、一刻も早く、粗相のないように返信をしなければならないことで心をすり減らしていました。

また、コロナ禍となって間もなく、私の在籍する会社は全面的に在宅勤務となり、約2年間、急遽執務スペースとなった寝室の隅に机を置き、壁に向かって仕事をする日々が続きました。

今年の春以降は、在宅勤務限定から条件も緩和され、オフィスへの出社も自由になっていますが、未だに一定の割合の社員は在宅勤務を継続しています。

このように、長期間高ストレスに晒されていたことや、閉鎖的な空間で座りっぱなしで仕事を続けていることで、度々大きく体調を崩し、すべり症に起因する腰部脊柱管狭窄症となり、手術とリハビリのため約2か月仕事を離れることとなり、

その後、メンタルダウン寸前になり、部下を持つ管理職の職を解いてもらい、専門職となり、

そして今年は精神的に限界が来て、心療内科の受診により適応障害との診断を受け、2か月間会社を欠勤の上、復職に際して会社からは部門の配置転換と共に職位降格により、責任を軽減してもらわねばならない状態となりました。

現在は復職して、従来よりも負担のかからない担当業務をこなしている日々です。

へらぶな釣りに救われる

私は現在の会社に転職する前の会社でも、業務の負担と上司のパワハラにより精神的に大変辛い状態だった時期がありますが、その時持ちこたえられたのは、実は私の趣味である、へらぶな釣りのお蔭でした。

当時、業務は多忙で、帰宅時間は23時過ぎという日もざらでしたが、それでも私は睡眠時間1、2時間で真夜中に自宅近所を流れる川に単独でへらぶな釣りに出掛けていました。

釣り場には午前2時過ぎに到着し、誰もいない川の堤防でヘッドランプを装着して釣り道具の準備をし、静寂の中で川面に光る電気ウキの明かりをみつめながら無心でその動きに集中していました。

あれは冬の寒い時期のことだったと記憶していますが、時には気温が氷点下という日もあり、ボウルに入れた手洗い用の水が凍り付く時もありました。

そんな極寒のピーンと張り詰めた冷たい空気の中で釣りに没頭している間は、会社にいても自宅にいても悶々と悩んでいたことを完全に忘れることが出来たのです。

真夜中には、常連の釣り人でもわざわざ釣りには来ないので知らないと思いますが、人のいない時間帯には、予想に反して魚が釣れることが多かったというのも、釣りに没頭出来た理由の一つかもしれません。

この当時は、心が苦しければ苦しいほど、半ば狂ったように、金曜から土曜にかけての夜中にへらぶな釣りに出掛けていました。

流石にここまで極端なことをしましょう。と言うつもりはありませんが、
真夜中でなくても、自然の中で、夢中になれることに没頭する時間を作ると、モヤモヤしていた頭の中が一旦リセットされ、冷静になることができる。ということが自分の経験を通じて分かりました。

私が考えるへらぶな釣りの効用

へらぶな釣りは、一見お年寄りの趣味だとか、玄人でないと出来ない難しい釣りだとか、ひたすらウキを見ているだけで暇そうだし、何が楽しいの?という先入観を持っている方が多いかもしれません。

しかし、へらぶな釣りは、変なプライドと見栄を持たなければ、私のように45歳を過ぎてから始めたビギナーでも気軽に始められます。

へらぶな釣りをしている釣り人には確かに年配の方が多いかもしれません。
しかし、それは裏を返せば、人生の長きに亘り楽しめる奥深さを持っている。とも言えるのではないでしょうか?

そして、へらぶな釣りは決してただウキをぼーっと見ているだけの暇な釣りではありません。一見何も動きが無いように見えていても、釣り人の頭の中では常に様々な状況を考えていますし、魚が掛かれば、静から一瞬にして動に変わるため、素早い反応も求められます。

このように、へらぶな釣りには、釣りそのものとしての魅力だけでなく、人の心の癒し、何度でも自分の仮説を検証できること、自分の戦略が功を奏し、魚を手にすることが出来た時の達成感、そして自分が取った策の正しさを実感することで自己肯定感を得られるなど、様々な側面を持っています。

家のバルコニーに出て外の空気を吸うだけでも気分転換になるかもしれませんが、場所を変えてしっかり頭の中を空っぽにするなら、自然の中で癒しを得ながら野に住むへらぶなと戯れることもお薦めです。


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