【平和ビジネスへの道】#4 バンドエイド
こんばんは!かほりです。
第4弾は、今年発売となったバンドエイドの商品です。
■抱えている問題
怪我をしたときに貼る絆創膏。みなさんはどんなものを思い浮かべますか?多くの人がこのようなものを想起したのではないでしょうか。
ご存知の通り、人の肌の色は様々なのにもかかわらず、絆創膏の色には多様性がありませんでした。
■解決策
2020年、BLM運動を受けて、J&Jから様々な肌の色に対応したバンドエイドが発売されました。
世間からは、賞賛の声があがりましたが、中には「遅すぎる」といった声もあります。
実は、既に2019年4月の時点で、ある男性のツイートが大きな話題となっていました。
45年間の人生で初めて、自分の肌の色にあった絆創膏をつけることがどんな感覚なのか、ということを知ることができた。一見どこに貼ってあるかわからないでしょう。本当に、泣きそうだ。
たかが絆創膏で大袈裟な、と思うかもしれませんが、彼は絆創膏を貼るたびに、自分の肌の色や存在が世の中から否定されたような気持ちや疎外感を感じていたのではないかと思います。
この男性が使用した絆創膏は、メジャーではない企業がオンラインで販売していました。今回ご紹介したJ&Jのバンドエイドは後追いでの販売です。
とはいえ、大手企業から販売開始されることは大きな意味を持ちます。大手企業は、商品を世の中に知らしめるインパクトを持ちますし、流通への影響力も大きいため、必要な時にコンビニやスーパー・薬局ですぐに自分の肌の色にあった絆創膏を見つけることが可能になることが予想されます。
必要な商品が、必要な時に、必要としている人の手に渡ることが、当たり前の世の中になるといいな。
自分の中にある無意識の思い込みに気付くこと
私は今20代ですが、小学校時代はうすだいだい色のことを【肌色】と教育されて育ちました。(今はもう肌色という呼び方はなくなっているようです)
日本人の平均的な肌の色がうすだいだい色なので、そのように教育されたのかと思いますが、子供のころから無意識的に「肌の色とは、こういう色である」という思い込みができてしまっていました。
そんな状況を問題視した化粧品会社の資生堂は、現在このようなプロジェクトを行っています。
自分の肌の色をしたオリジナルクレヨンを作成し、世界にたった一つのクレヨンで自分の似顔絵を描くというものです。
世の中には、70億通りの肌色があるということを資生堂の技術と教育の力を通して伝達しています。出張授業なども行っているようなので、ご興味のある方は上記HPを覗いてみてください(^^)/
自分の中にある当たり前・常識を疑って世の中の商品を見つめ直すことで、既存の商品からでもイノベーションを起こすヒントを見つけられるかも。
それでは、今日はこの辺で。
Peace!