73日目 不安
人は様々な場面で不安になるが、特に不安になりやすいのはいつもと違うことが起きた時だろう。
ここで大事なことは"いつも"である。
この"いつも"というのは、人は生活していると基本的な行動パターンが形成される。朝起きて出発するまでにやることは意外と決まっていて、所謂モーニングルーティンと言われているものだ。
日常生活で毎回違う1日を過ごす人もいるかも知れないが、基本的に寝て、食べて、動くことには変わらない。
出勤する人も通学する人も、たまには道や時間を変えるかもしれないが、基本的には同じ道、同じ時間に行動する。
だから人は先を見通すことができ、余裕を持って行動できる。
つまり、人は"いつも"を作ることで安心を得られるのだ。そのため、"いつも"から外れると不安が強くなっていく。
"いつも"と違う時間、"いつも"と違う場所、"いつも"と違う行動、"いつも"と違う人。
このような"いつも"と違うことに不安を感じ、それらに対して様々な対処方法(コーピング)を行って不安を軽減する。
この"いつも"と違う度合いによって不安の強度も変わってくる。
このような"いつも"と違うことを体験し乗り越えられると、経験則として身についていく。さして、新たな対処方法を培っていくのだ。
このように人は"いつも"を形成し、"いつも"と違う体験を通して成長していく。
年を取ると大抵のことに動じなくなっていくのも納得いくことだろう。
まずは自分の"いつも"がどんなものか知っていくことが大切でもある。
心理カウンセリング新潟
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