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Privacy Talk

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「Privacy Talk」は、Privacy by Design Labが日本のプライバシーバイデザインの先駆けとして立ち上げた、国内外の専門家のインタビューメディアです。 デ…
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#倫理

国際的な非営利団体がAIと倫理で担う役割

※このインタビューは2024年9月3日に収録されました。 AI政策は国を越えて、各国で議論が広がりつつあります。 今回は非営利団体Center for AI & Digital Policy (CAIDP)で代表を務めながらさ、AIと倫理についてのコンサルティングもされているマーブさんに、欧米のAI政策動向とプライバシーとの関連性についてもお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。本日もPrivacy Talkにお越しいただきありがとうございます。本日はマーブさ

どのようにしてAIは我々のプライバシーリスクを高めているのか

※このインタビューは2024年5月23日に収録されました AIの利活用だけでなく、プライバシーを始めとした個人の権利についても注目する必要が高まってきています。 今回はカーネギーメロン大学で研究学生として活動されているハンクさんに、AI開発におけるプライバシーをデザインするための視点についてお伺いしました。 前回の記事より AIの広がりによってプライバシーの概念はどのように変化していくのかHank: 勿論です。これは私の同僚とも日々話をしている内容です。なので、AIと

未来のAI社会に向けてプライバシーバイデザインが実現すること

※このインタビューは2024年3月18日に収録されました テクノロジーによる自動化がより発展していく過程で、倫理的な議論がより重要になりつつあります。 今回はイタリアのローマに本部がある国際開発法機構 (IDLO) で専門家として活動されているマキシムさんに、法や哲学の観点から見るべき倫理的な視点についてお伺いしました。 未来のAI社会に向けてプライバシーバイデザインが実現することMaksim: おっしゃる通りプライバシーは我々の尊厳や人々の自律性を尊重する上で本質的な

全ての人が法律で救われる社会を実現するためにできること

※このインタビューは2024年3月18日に収録されました テクノロジーによる自動化がより発展していく過程で、倫理的な議論がより重要になりつつあります。 今回はイタリアのローマに本部がある国際開発法機構 (IDLO) で専門家として活動されているマキシムさんに、法や哲学の観点から見るべき倫理的な視点についてお伺いしました。 全ての人が法律で救われる社会を実現するためにできることMaksim: わかりました。国際開発法機構は発展した平和や持続可能な開発機会の創出に向けた法の

国や文化を越えた組織のあり方と多様性への挑戦

※このインタビューは2024年3月18日に収録されました テクノロジーによる自動化がより発展していく過程で、倫理的な議論がより重要になりつつあります。 今回はイタリアのローマに本部がある国際開発法機構 (IDLO) で専門家として活動されているマキシムさんに、法や哲学の観点から見るべき倫理的な視点についてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんばんは。本日もインタビューにお越し頂きありがとうございます。本日はイタリアよりマキシムさんにご参加いただいております。彼がこれ

倫理的な自動運転車を実現するためにはどのようなデザインが求められるか

※このインタビューは2024年3月27日に収録されました 自動運転を始めとした既存の産業とテクノロジーが交わるにあたり、倫理的なテクノロジー活用がより重要になりつつあります。 今回はオーストラリアのスウィンバーン工科大学で市民エンジニアリングと建設技学部門のフセイン教授に自動運転の未来と倫理的なテクノロジー利用ついてお伺いしました。 自動運転を実現するためにプライバシーやセキュリティ問題をどのように捉えるとよいかHussein: ありがとうございます。このテーマも非常に

アップル社の戦略転換から学ぶ自動運転産業への影響とは

※このインタビューは2024年3月27日に収録されました 自動運転を始めとした既存の産業とテクノロジーが交わるにあたり、倫理的なテクノロジー活用がより重要になりつつあります。 今回はオーストラリアのスウィンバーン工科大学で市民エンジニアリングと建設技学部門のフセイン教授に自動運転の未来と倫理的なテクノロジー利用ついてお伺いしました。 Kohei: 皆さん。こんにちは。本日はオーストラリアよりフセイン先生にお越し頂いています。フセイン先生はモビリティ分野で広く新しい取り組

テクノロジー利用者にこそ求められる倫理的なリテラシー

※このインタビューは2024年3月11日に収録されました 私たちのプライバシーを社会全体で守る動きと共に、表現の自由についても考える必要性が高まってきています。 今回はポーランドを拠点とする法律事務所GP Partnersでパートナーを務めるマチェさんに、これまでのデータ保護法の歴史と表現の自由を含めた権利についての考え方についてお伺いしました。 コンテンツの良し悪しを判断するための線引きMaciej: そうですね。もう一つ追加でお伝えしたいことがあります。私たちは何か

米国政府でAIを推進するためにトップが担う役割とは

※このインタビューは2024年2月5日に収録されました 政府組織でもAIを利用した新しい取り組みが広がりつつあります。 今回は米国政府で広く要職に就き、AI関連の取り組みの推進にも尽力されたパメラさんに、米国政府のAI推進についての取り組みとガバナンスの重要性についてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。本日は米国からパメラさんにお越し頂いております。パメラさんは人工知能やデータの分野で活躍されています。本日は彼女のこれまでの取り組みについてもお伺いしていき

年齢適正デザインコードによる新しい変化とKidsTechEthicsの活動

※このインタビューは2023年8月15日に収録されました インターネット空間が子供にとって安全な場所にしていくために新しい動きが始まっています。 今回は金融分野で活躍され、現在はKidsTechEthics™で子供たちに向けたサービスをて今日するジェフさんに、年齢適正デザインコードの制定から事業者に求められることについてお伺いしました。 Kohei: 皆さんこんにちは。プライバシートークにご参加頂きありがとうございます。本日は米国からジェフさんにご参加いただいています。

欧州がAI倫理の次に見据える新しい世界

欧州評議会で行われているAI規制の話は、AI社会に向けて大きなインパクトをもたらす可能性がありそうです。 後半もIT法学に長年携わり、現在はイスタンブールビルギ大学ロースクールの学部長も務めるLeyla先生に欧州評議会のAI規制に関する動きとAIとデータ保護のバランスの話をお伺いしていきます。 Kohei: 欧州委員会は発表したドキュメントは私も拝見しました。それ以外に欧州委員会が過去に発表したガイドラインをいくつか拝見しているのですが、ガイドラインを読み進めるとデータ保

倫理的な意志を持ったプロダクトが浸透するための新しいデザイン価値

物理空間とインターネットを繋ぐデザインの重要性は、より注目が集まっていきます。 今回はデルフト工科大学を始めアカデミックとビジネス現場の双方で産業デザインに取り組まれているIskander先生に倫理的なプロダクトデザイン視点をお伺いしていきます。 Kohei: Iskanderさんが仰ったテクノロジーと信頼の話はとても重要なポイントだと思います。どのテクノロジーを選択するのか考える上で、鍵となる要素になりそうですね。日々の生活の中で何気なくテクノロジーを利用する市民にとっ

プライバシー、セキュリティ、倫理の議論でプロダクトの理解を広げる

都市でテクノロジーを運用して行くためには、様々な市民の体験を前提として設計する必要があります。 インタビュー第三弾は、ニューヨーク市で都市開発に関わるKarenさんに街づくりに必要なテクノロジーと倫理の話を聞いていきたいと思います。 Kohei: テクノロジーを利用した都市像が重要である一方、人工知能の公共性には解決すべきバイアスの問題があると思います。NYの都市開発計画では、テクノロジー環境の整備に人工知能を積極的に取り入れていますが、住民のプライバシーやデータによるバ

仮想現実世界で起こりうるプライバシーリスクと求められる事業者倫理とは?

XR技術に関する話題はゲームなどのエンターテインメントだけでなく、医療や買い物など私たちのリアルの生活環境にまで徐々に入ってきつつあります。 今回はSNS、ゲーム業界の第一線でセキュリティ、プライバシー分野で関わってこられたKavyaさんをお招きして、XRに関するプライバシーリスクに関して紹介します。 第二回ではこれから普及が見込まれるXRにおけるリスクと検討が必要な問題点を整理していきたいと思います。 XR Safety Initiative 代表