電池が切れたら。セロリは癒し系ハーブだと思う
落ち込んだとき。
すぐ浮上できる人もいればマッコウクジラ並みに深く潜水する人もいるだろう。
深く潜水した先、太陽の光の届かない暗い海の底で。
自分はセロリの葉っぱを握りしめる。
甘さを含んだ香りか好きだ。
バニラやチョコレートほど濃厚だとちょっと疲れるけれど。
桃や苺の瑞々しい爽やかさ。
ココナッツの包み込むような優しさ。
春の訪れを予感させる沈丁花の馥郁たる妖艶さ。
これらが、思わず振り返って香りの出所を確かめたくなるくらい好きだ。
ところで桃にココナッツの香り成分って、今気付いたのだが「女子高生の香り」の正体ラクトンだ。
あれ、自分は女だがもしかして無意識のうちに若い女子に鼻を伸ばしている…?
ちょっと心配になってきた。
さて、本題のセロリ。
自分は大人になるまでセロリを食べたことがなかった。おそらく親が嫌いだったのだろう。
自炊を始めて、野菜スープを作るときにふと見切りコーナーにあったセロリを試してみようと思ったのがきっかけで好きになった。
今では新鮮なものを見かけると必ず買う。
冷凍でストックもしてあるくらい、我が家の常備野菜のひとつだ。(ちなみに夫はセロリ好きだよと言っていたのに、最近ではセロリが量・頻度ともに多すぎるのではと苦言を呈するようになってしまった。食べさせすぎてごめん。)
このセロリ、落ち込んだときに不思議と惹かれる香りを持っている。
特に葉の部分。
ざわざわした硬めの葉っぱだけど、その香りは優しい。見た目はともかく癒し系だ。
だれか同じ思い(セロリに癒される)をしたことのある人がいたら嬉しい。
嫌われることの多い野菜代表、セロリ。
だけど本当は癒し系。
落ち込んだときに、嫌われ者のセロリを抱きしめることで自分もセロリを慰めている気持ちになる。
私は好きだよ。
いつもありがとう。
もうセロリはハーブでいいと思う。