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哲学の道を歩く。
皆さんおはようございます。ぱそです。
先日、機会があり京都にあります「哲学の道」を歩くことができましたのでその時の様子をシェアします☺️
私は大学で哲学を学んでおりますので、哲学の道と名を冠された道を歩くのはなんとも感慨深い時間でございました。
特に、最近は西田幾多郎先生の著書『善の研究』を授業や自力で読んで西田先生の思想に熱く感銘を受けて西田推しのオタクと化しておりましたので、一種のオタ活であったわけです😁
●哲学の道の場所●
哲学の道は京都府の銀閣寺周辺から南禅寺周辺をつなぐ川沿いの道です。約2kmほどのこの道には神社仏閣が建ち並び、美しい景色を楽しむことができます。
少し高い場所を歩いていることになるので、京都の街並みを見下ろすことができる素敵な場所です✨沿道にはおしゃれなカフェも沢山あってお散歩にぴったり!
日本を代表する哲学者の西田幾多郎先生が毎朝お散歩されていた道だったため、哲学の道と呼ばれています📘
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●哲学の道を歩く●
私は今回、銀閣寺側から歩き始めました。
お目当てはもちろん、西田先生の句が書かれた石碑!
詳しくどこにあるのかを調べずに歩きはじめてしまったので、通り過ぎてしまわないように目を凝らしながら歩きました💦
琵琶湖からお水を引いている水路ということで、透き通って綺麗でした。季節になるとホタルも見られると書いてありましたよ!
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歩き進めること10分くらい
ありました!!!西田幾多郎先生の碑です!!
●西田幾多郎の句●
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西田幾多郎先生という方はかなり苦労の多い人生を歩まれたような方でして、彼の哲学は悲哀から始まる哲学だとよく言われるんです。
そんな彼が、自分は自分なのだから自分らしい道を歩もうと述べている点はかなり説得力を感じます。
また、西田幾多郎先生の言う「善行」は「人格の実現」です。
つまり、ひとりひとりが自己を表現し個性を発揮して発展させることが善い行いだと考えています。
西田先生の考えるこの世界は、自分も他者もありとあらゆるものもすべて深い深い根底では1つの或るものに集結してつながっているのだと述べられています。そのため、自分の強みを生かして活躍することは世界の益にもつながると考えられるのです。
この思想を思うと、上述した句の西田先生らしさを実感していただけるのではないでしょうか?
他者というものは自分よりもすごく有能なように、また充実した日常を送っているように感じて、眩しくて憧れたりもする反面、自分と比較して劣等感にさいなまれたり羨ましかったり悔しかったりとどうも心をざわつかせがちな存在でもありますよね。
特にSNSなどを通じてキラキラした友達やユーモアたっぷりの面白い投稿をたくさん眺めていると、楽しいけど自分の平凡さと、平凡にも及ばない到底太刀打ちできないセンスになんとなく落ち込んだり私はしがちです…💦
しかし、西田先生は他者とは比較するものではないということを伝えてくれています。どんな形であれ、個性を発揮することが最も大事な絶対的な善であると。
余は自己の本分を忘れ徒に他のために奔走した人よりも、能く自分の本色を発揮した人が偉大であると思う。
他の人よりも平凡な、ありふれたものが自分の強みかもしれない。自分の中では得意だったり好きだったりしても、他の人の方がずっとすごいかもしれない。
それでも、そんな自分の強みを生かし人格の実現をすることが社会のため、世界のためにもなる絶対的な善だ!と言ってもらえるとすごく元気が出ませんか??
私はこの西田先生の考え方にかなり救われています☺
●哲学の道散歩再開●
西田先生の石碑を過ぎてもまだ哲学の道は続きます。
私が訪れた日は冬の寒さではありましたが、日差しは暖かく晴れていて本当に気持ちの良いお散歩日和でございました🌞
沿道には桜や紅葉の木が沢山あってきっとその季節には、もっと美しくなる道なのだろうなあと想像できました!
是非今度は桜の季節や紅葉の季節に訪れてみたいと思います。
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こんな句の碑もありました!
高野素十さんという方の作で、出会いや別れも多い春という美しい季節を表現されているのかなと私は連想しました☺
コロナの状況下でしたので、犬のお散歩をされている地元の方がちらほらいらっしゃるくらいで、本当に静かなお散歩になりました!
哲学の道について調べてみると、コロナ前は外国からの観光客がかなり多かったようですね!!
確かに、有名な神社仏閣に日本らしい川沿いの美しい景色、下に広がる京都の街並みと外国の方にはかなり日本を満喫してもらえそうな場所です👍
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猫ちゃんもお散歩してました🐈
ここで哲学の道は終点です!
南禅寺側の端につきました☺
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また、ぜひ訪れたい素敵なスポットです!
西田幾多郎先生の思想に心を寄せながら一緒に哲学できたような素敵な時間になりました✨
皆さんもコロナが落ち着いて機会がありましたら是非おとずれて、西田先生と一緒に哲学しながら歩いてみてくださいね!
ぱそふれんだ