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ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

人生最後の日に貯めたお金を使い切る! 本書に書いてあることは概ね賛成。子供に財産を残さないのか、遺ったお金を寄付すべきではないのか・・・そんなの死んでからじゃなくて今やれよ!

お金には何の意味もない・・・というわけではないのでお金に囚われてしまうのは仕方がない。僕は安定して売り上げを上げる店舗を閉鎖して物議を醸すぐらいお金に執着はないのだが、家賃も塾代も飲み代も払わないわけにはいかない。

ある時まで貯めて、死ぬ日にゼロに持って行こうという発想にはやや反対だ。人生のうち何度も、お金を経験に変えておくことが重要だ。著者が「若い時の経験」を重視しているように。キャッシュフローが回ればいいんだ。それは会社でも個人でも同じ。今なにをすべきかを常に頭と心に持ち、行動するためのお金の流れをつくれるといい。

ドラクエで、死んだらお金が半分になる。経験値・レベルは変わらない。実際の人生では死んで生き返るということはないけれど、「経験値は減ることがない」というのは重要なことだ。「やめとこう」は人生を目減りさせる。「やってみる」で人生は豊かになる。

ある程度貯金がないと心配な人は、一生苦しむだろう。100万円通帳に入っていない人は、その100万円を使えない。それは持っていないのと同じことだ。そして貯金が200万円になり、500万円になったとき、そのぐらい持っていないと不安になる。そういう人は多い。貯蓄額は人生のステージとは関係がないのに、ステージが上がったと思い込む。その人のレベルは全く上がっていない。

「そうは言っても・・・」という声が聞こえそうな内容だ。ごちゃごちゃ言わずに、著者の発想を借りパクしよう。


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paxi
パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。

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