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哀愁と弾丸と『96時間』(2008年)感想

★殿堂入り
最高の一作。この一言に尽きる。


明快なストーリー

まずストーリー。誘拐された娘を取り返しに、元CIAの主人公がパリに殴り込む、という話。極めて単純明快。それでいて主人公の哀愁漂う姿だったり、娘を大切に思う気持ちだったりが織り込まれていて感動。

重厚なアクション

拳での殴り合いにしろ銃撃戦にしろ、どれも重みがあって本物感が強い。主演のリーアム・ニーソンがボクサーだった経験からか、特に格闘シーンはより本物らしく感じる。撮影当時56歳とは思えない。ピーター(娘に空港で声を掛けた青年。後に無事轢き殺される)の肋骨を殴って折るシーンがお気に入り笑。

漂う哀愁

この映画を味わい深くしているのが、主人公のその哀愁漂う姿。家族を誰よりも大切にしているのに、かえって元嫁や娘の理解を得られない。主人公の不器用な愛に感動。
また、主人公のオジさん感もいい。娘の誕生日にカラオケマシーンをプレゼントしたり、服装もなんだか冴えない感じだったり、美化されていない姿がまた哀愁を感じさせます。

CIA時代に身につけた様々なスキルで、悪人を片っ端から処刑。それはまさに鬼。その容赦のないことと言ったら、爽快感マックス!他の追随を許さない仕上がり。「悪を討つ!」的な謳い文句のある映画は多くあっても、本作には及ばない。これぞアクション映画。拷問シーンも見どころだけど、お気に入りは、エレベーター内でオークションの男に弾丸をありったけぶち込むシーン。どう見てもオーバーキル笑。

パリで娘を探すには

元嫁の再婚相手にプライベートジェットを手配させたり、娘の電話から犯人を特定したりと、知的な仕掛けも丁寧でいいと思う。確かに、そんな簡単に見つかるのか?というのはまぁ無くは無いけど、そこは映画!

以上

一言

ドミノピザ最高

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