オンラインパティスリー独立までの準備③
こんにちは!
パティシエの鈴木です。
オンラインでケーキ屋を運営しています。
チーズケーキ専門店パティスリーベル
ガトーオペラ専門店クインテット ドペラ(クラウドファンディング挑戦中)
今回は前回の記事の続きで、独立して運営するにあたって重要かなと思うことをランダムに書きたいと思います。
製品について
まず、商売を始める上で一番大切な製品について書きたいと思います。
自分はパティシエとして数え切れないほどのデザートを作ってきました。
独立に向けて、オンラインで販売できて宅配で配送することを前提に考えた製品をあれこれ考えて、試作を繰り返して製品になるところまでこぎつけたのですが、振り返ってみて製品開発の上でやっぱり重要なのは「こだわり」なんだと思います。
オンラインで販売しているスイーツはそれこそ星の数ほどあって、その中で宅配に耐えられるとか、賞味期限が長いとか、色んな条件の中で皆商売していますが、お客様に選んでいただけるポイントって「個性」につきると思っています。
個性は他とは違う「売り」になるポイントでもあるのですが、つきつめるとそれは生産者の「こだわり」なんだと自分は考えています。
特に独立した自分にとってはその製品の「こだわり」って本当に重要なことで、もちろん売り上げにつながるような製品を作るっていうことはとても大切なのですが、それで「こだわり」をなくすようなことはしたくないというのが自分の考えです。
「こだわり」イコール「個性」だと思っていて、自分の「個性」を表現して、そこに共感してもらった方に自分の製品を買ってもらえたらいいなという気持ちで独立を決意しました。
自分の「個性」になるところを自分でも大切にしていますし、売り物になると思っています。
それでビジネスがうまくいかなかったら自分はそれだけの人間だと思って諦められますし、自分が本当にやりたいことをやれなかったら独立する理由が見つけられなくなってしまう。
なので製品はまさに自分の「個性」であって「分身」でもあるんです。
販路について
販路についてはマーケティングとPRをお願いしたエイ子さんにほとんどお任せしているのですが、最初はBASEという簡単に始められるオンラインショップでの販売を開始しました。
BASEの他にもSTORESとか、カラーミーとか、様々なオンラインショップがあって、それぞれ色んな機能がついていて、まるで自分のホームページのようにカスタマイズができます。
当初はBASEと、それからminneというハンドメイドサイトでチーズケーキの販売を開始しました。
BASEがホームページ代わりで、ブログも書ける機能がついていたので定期的にブログを更新したりしていました。
BASEでは書いたブログをBASEのアプリ内で紹介してくれるBASE Mag.というサービスがあって、夏に販売を開始したとけだすバスクチーズケーキ塩味「しおバス」についてブログを書いたところ、BASE Mag.で紹介していただき、それでBASEのアプリを使っているお客様からフォローしていただいたりして売り上げを上げることができました。
minneの方は最初はお試しで商品を登録してみたのですが、登録してからしばらくしてminne'sセレクトという特集に載せていただけることになって、それで商品をお気に入り登録してもらって、購入額も増えました。
BASEもminneも販売手数料がかかりますが、特集であったり、ブログであったり販促に繋がる機能があるのでやってみて良かったと思っています。
今は自社サイトを立ち上げて、そこをメインとしてオンライン販売をしていますがBASEでの販売もminneでの販売も続けています。
やっぱり商売なので理想だけでは続けられないこともたくさんあります。
自社サイトで販売すれば販売手数料はかかりませんが、売れるサイトで売るということも必要なんだと思います。
なので自分たちの商品が「こだわり」を全面に出し続けながら販売できる販売サイトであれば積極的に販売するようにしています。
PRについて
自分の製品を販売するにあたって、販促ももちろん大切なのですがそれと同時にブランドを知ってもらうためのPRも重要だと考えています。
自分はオーナーシェフとしてまだまだ小さな規模で製造販売を行っていますが、夢は大きく、目標は高く持っています。
なので、本格始動したときにはプレスリリースも出しましたし、知り合いのメディアの方にも自分の作ったケーキを送って食べてもらって、可能であれば媒体で紹介していただきたいと依頼しました。
メディアの方々とはそれまで働いていたホテルの時からの繋がりです。
独立を常に考えていたわけではないのですが、自分は「ご縁」をすごく大切にしているので、出会ったメディアの方々とは常に良い関係でいれるように意識していました。
勤務先を辞めたら切れてしまう繋がりっていうのはやっぱり嫌で、それは業者さんとの繋がりも、パティシエ仲間であったり、別部署との同僚ともそうですが、一度出会ったらそれがもう「ご縁」だと思っているので常にいただいた「ご縁」を大切にしています。
独立したときにメディアの方やこれまでお付き合いのある方に連絡をしましたが、すごく好意的に独立を受け止めていただいて、たくさんの媒体でご紹介いただきました。
小さな規模で個人でやっている自分にとっては、本当にありがたいことで、いつも足を向けて眠れないと思っていますし、いつか自分が大成した際には応援してくださった皆様に恩返ししたいと思っています。
販促やPRについてはもっと書けるところもあると思うのでまた紹介したいと思います。
長くなったので今日はこのへんで。
2021年8月12日
パティシエ鈴木崇志
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?