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独立までの準備
こんにちは!
パティシエの鈴木です。
今日は昨日の続きで、独立を決意するまでの経緯を書きたいと思います。
最初に独立を意識したのは、コロナが感染拡大して最初の緊急事態宣言が出たときです。
まだコロナ対策やコロナウイルスそのものについても情報が少ない状況で、ホテルを始めとした多くの施設が営業を自粛、縮小して、自分も家で待機することが多くなった頃でした。
自分はホテルのペストリー部門を任されている立場で、チームの皆が不安を抱えていて、もちろん自分も不安もあったし、このまま元通りにならなかったらどうしようかと悶々とする日々を過ごしてました。
ただ、悶々としていても仕方ないので、ネットで他のパティスリーの状況を見たり、忙しくて連絡が取れていなかった付き合いのある仲間や業者の方へ連絡をしたりして過ごしていました。
知り合いの町場のパティスリーは休業していて、あぁ、やっぱりコロナでお客さんが来なくなったのか、と思いました。
そうしたら実は逆で、そのパティスリーはテイクアウトのショップなんですが、お客さんが来すぎて店の前に行列を作るようになってしまい、人を集めている状況が良くないということでしばらく店を閉めることにしたそうです。
ビックリでした。
外食が気軽にできなくなったことで、多くの人が普段は誕生日くらいにしか買わないケーキを自分へのご褒美に買うようになったようです。
そうか、そういうところにもビジネスチャンスがあるのか、すごいな!と率直に思いました。
それから観光業で働いていたエイ子さんという昔の仲間がいたのですが、彼女からもこの時期に連絡がありました。
エイ子さんはPRやマーケティングをしていた方で、観光業が大打撃を受けている中、オンラインビジネスはコロナ禍でも順調に業績を伸ばしていると話していました。
話をしているうちに何となくぼんやり今のビジネスモデルが浮かんできました。
オンラインでパティスリーを開店させるのはどうかな?
エイ子さんに相談すると、すごく良いアイディアだと思う!と太鼓判を押されました。
またエイ子さんがオンラインストアを運営していた経験があり、立ち上げから運営までノウハウがあるので手伝えると言ってくれました。
すでに多くの企業がオンラインで食べ物を販売していますので、このビジネススタイルが成り立つことは分かっていました。
何を販売しようか。
パティスリーで販売している様々なケーキは、持ち帰りであったりイートインを前提に作っています。
色鮮やかな飾りがついたケーキは配送には向かないので、シンプルな形状で宅配に耐えられるケーキでなくてはなりません。
この時点で自分の持っている数百のレシピから「チーズケーキ」が一番の候補にあがってました。
バスクチーズケーキが良い!
オンラインでチーズケーキを販売しよう!
そうやって、コロナ禍の中で独立に向けた構想を少しずつ少しずつ練っていきました。
この時2020年5月。
その後1年かけて晴れて独立するのですが、この間に何を準備してどう進めていったかはまたこちらのnoteで紹介したいと思います。
2021年8月9日
パティシエ鈴木崇志