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パティシエとして大切な事

『いいパティシエになるためには
技術やセンス以前に人間力が大事』
と私は常々思っています。

例えば、入社1年目のスタッフと
パティシエの経験が10年目のスタッフがいるとします。

経験が10年もあれば、ある程度の知識や技術、生地の仕込みや焼成、仕上げのデコレーションなど製造の各セクションを回り、日々ショーケースに出せるまでの技術がある10年パティシエ。

そして1年目の夢や希望に満ち溢れている新人パティシエに同じホールケーキをデコレーションしてもらうとします。
合格点は90点です。

10年目のパティシエは85点。
1年目のパティシエは50点。

皆さん、違いが分かりますか?

10年目のパティシエは90点以上の商品が作れるにも関わらず、手慣れた手際での85点。

1年目の新人パティシエは初めて作るデコレーションに心を踊らせ笑顔で箱を開けた時のお客様を思い浮かべて微笑みながら一生懸命丁寧に作った50点とどちらが食べてみたいと思いますか?

結論を言うと、私達の作るケーキは毎日、数百個作る中のひとつのケーキかもしれないが、お客様にとっては、1年に一度の大切なお誕生日のケーキ。

なので、真面目にひとつひとつ丁寧にの心で、夢と感動を与えるプロとして意識をもちましょうね^ ^
と日々伝えています。

新人パティシエには

勿論、真面目に丁寧の心を忘れずには絶対必須ですが、いいパティシエになるためには、技術やセンス以前に人間力です。
まわりから可愛がってもらえるような人間であれば、困っている時に助けてもらえます。

そのためには自分がそれだけ周りに配慮が出来る人間になる事が重要だと思います。
家族や、友達、先輩や後輩のために尽くす事が苦ではない人。

こういった事が出来る人が、まわりから持ち上げられて伸びしろのある人間に成長していくのだと私は思います。
そして感動を与えられるお菓子作りが出来ると信じています。


pâtisserie RORIAN
吉岡順子




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