【イベントレポ】ZINEフェス東京に行ってきました(2025.1.11)
2025年1月11日(土)に東京都立産業貿易センター台東館にて開催されたZINEフェス東京に行ってきました!
ZINEを知らねば
まずZINEを知ったのは昨年2024年の秋頃でした。
きっかけは長野アートディレクターズクラブ(長野ADC)に入会した時でした。
審査会という県内在住のクリエイターたちによるコンペティションに参加する際、出品可能作品に見慣れない文字、ZINEがありました。
(ZINEとはなんぞや?)
調べてみると
とありました。
(え?それってオタク界隈の同人誌のこと?)
チラホラ画像も検索すると、どうもそれともまた違った雰囲気のよう。
そして審査会に参加してみると、ZINE、ありました。
クリエイターのコンペなので文学系ではなくアート系とでもいうのでしょうか。
冊子状の作品に触れて、(ZINE、いいなあ)という気持ちがフツフツと湧いてきました。
審査会にはその一年で公表した作品及び自主制作を出品できるのですが、私も審査会でZINEを出してみたい、となりました。
しかし、作品を見たとは言え、まだまだZINEのことを知っている訳ではありません。
そこで調べてみるとZINEのイベントがあるではないですか。私もZINEを作って参加してみたい。
よし。物は試し。
自分でZINEを作るためにも、ZINEを大まかにでも知っておきたいと思い、まずは下見をしてみよう。
そういう訳で、年明けの一発目、ZINEフェスに行ってきました。
ZINEフェス東京に行こう
目的は下見です。
つまりどんなZINEがあるかはもちろん、会場の雰囲気、ブースの作り方、使用している什器などもチェックしようと思いました。
めぼしいブースはあるかなと、各種SNSを検索してみたのですが、コミケやコミティアのように、お品書きを積極的に出す文化はないみたい…?(たぶん検索の仕方が悪い)
お品書きも出展予告はあるにはあるけど、少なくてよくわかりませんでした(たぶん検索の仕方が悪い)。
当日直に確認するしかないなとなりました。
当日、浅草駅に降り立ち、歩くこと5分くらい。
会場に着きました。事前にビルの外観を確認していたので直ぐに分かりました。
すごく良い立地ですよね。
ロビーのサイネージにZINEフェスの表示がありました。
その日は他の階で、サブカル系のオンリーも開かれていたようです。
エレベーターがいくつかありましたが、なかなか混み合いつつ、順番待ちしてまずは5階へ。
エレベーターを降りるとすぐに会場のホール扉がありました。
入場料の500円(現金のみ)を払うと、チラシと再入場用リストバンドを渡されます。
会場は大盛況。
ブースのテーブルが並べられた間を
ゆっくり歩けば見回れますが、ブースの手前で立ち止まる人もいるので、急ぐとぶつかってしまう程度には混んでました。
お目当てを絞れず来てしまったので、全部見てまわろうと、会場の隅からジグザグ。蛇のように歩いてまわりました。
会場の印象として、この感じコミケやコミティアで見たことある!と感じましたので、お財布の紐と闘うことを決心し、いざ。
歩いて回ると、出展者の方々が高確率で「こんにちわー!」と声をかけてくれます。
(アットホーム・・・!!)
すごく、いいですね!
しかもペーパーや名刺などをどうぞどうぞとアピールしてきてくれるので質問しやすい。
その分、お財布との相談が苦しいのですが、みなさんサンプルを手に取るだけで「(見てくださって)ありがとうございます」と謙虚な姿勢の方ばかりでした。
もちろん、下見の目的も忘れずに、どうやって制作したかや、印刷方法、制作の意図などお話を聞かせていただきました。
すごく勉強になる・・・!
気になっていたリソグラフ印刷もちらほら見かけてやってみたいとなったり、ホログラムも見かけたり。
通り過ぎるだけのブースでもどんな系統のZINEなのか、グッズは出しているのかなどチェックしました。
いいなと思ったのは、敷布の正面側にA4のチラシや案内を貼り付ける方法や折りたたみ式の紙の棚、サンプルの表示シールやプライスカード。作品紹介のPOPも大事だなと思いました。
ZINEだけのブースはあまり見かけなかったです。みなさん何がしかグッズを置いていました。特にポストカードやステッカーは多かったです。
支払い方法はもちろん現金オンリーがほとんどですが、中にはPayPayの表示がある所も見かけて、後でできるかどうか調べようと思いました。
6階に行って再入場口から入り、同じようにまんべんなくまわりました。予算も使い切ったところで会場を後にしました。
会場マップがないに等しく、ジャンル分けもされてませんが、むしろそれがクリエイティブをごった煮したような、そんな会場でした。
戦利品
さて購入したものの紹介です。
事前チェックはできなかったものの、アート系のZINEがあればいいなあと思い探しました。
カツキミオさん
ホログラム印刷とかわいらしいイラストに惹かれて立ち寄りました。
お子さんも一緒に参加されていて、その子が描いたイラスト本も販売していました。(かわいい)
他にもZINEが何冊かあり、ステッカーやマステなんかもありました、クラゲが好きなのでクラゲが表紙のZINEとホログラムのポストカードを購入させていただきました。
pumさん
このフラットなタッチのイラスト好きだなあと思い立ち寄りました。
過去の作品がいくつかあり、その中で一番新しい2024年のZINEを購入しました。
Kyunghwa Leeさん
キレイなリソグラフに惹かれて立ち寄りました。
グラフィカルなZINEが素敵で購入しました。レシート状のカレンダーも一緒に。こういうのたまらない。
Fumiさん
グループか2人組で出展しておられました。メインで出品してたのはニット作品とその設計図ZINEだったのですが、スリーブの中に入った不織布のような柔らかなZINEに惹かれて購入しました。どうやら過去作品のようです。
like a toyさん
おそらく2人組のグループさんです。ZINEを始めすべて手製とのこと。ジャバラのZINEなどもあり素敵だったのですが、一筆箋も手作りと聞き思わず購入しました。
購入品を入れる手提げ袋ももちろん手製。すごい。
いしのえさん
(お名前確認し忘れ)
お名前聞いとけば良かった・・・・!
なんと拾った石でオリジナル顔料を作り、栞にされてました。
この栞は買ったZINEに付いてくるとのことで、栞欲しさにZINEを購入。石を求めて出かけた記録がZINEになっています。
栞が地層のようで刺さりました。
そんなこんなでホクホクしながら帰ってきました。
これはごく個人的な思いなのですが、デザイン系、タイポグラフィ系がもっと増えてくれると嬉しいなあと思いました。(今回は少なかっただけかもですが)
ZINEを作ります
実はもう申し込みました。
4月5日の同会場、ZINEフェス東京に出展いたします。
さらにMOUNT ZINE 28にも参加させていただきます。
何のZINEを作るかはまだ決まってません。
しかし自分の好きな物事をテーマにアートディレクションするZINEにしたいと思っています。
ZINEフェス東京に行って本当に良かった!
会場の熱量に当てられて、今すぐ何かを作りたいと、心を刺激されました。
ここまでご拝読いただきありがとうございました。
ふだんはデザイナーをしております。ご興味あればサイトをご覧ください。