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ダイニングとしての医療職

先日、ABEMAでバリスタの井崎英典さんが特集されていたので、拝見しました。

今回はそれを観て思ったことを備忘録として。

井崎さんの言葉で一番印象に残っているのは、「コーヒーをダイニングとして捉えている」という言葉です。

この言葉は、コーヒー原理主義に対するアンチテーゼといえます。

コーヒー原理主義、つまり「ブラックコーヒー以外はコーヒーじゃない」というステレオタイプからの脱却ともいえます。

このような嗜好品であれば、「まあ、色んな考えがあっていいんじゃない」と思う程度かもしれませんが、仕事全般に当てはめてみるとどうでしょうか。

たとえば、ぼくの職業の一つである理学療法士について。

「病院で働く理学療法士はその他(デイサービスなど)で働く理学療法士より優秀」

「休日は理学療法に関する自己研鑽をすべし」

「理学療法士として生き残るために、研究活動もしなくてはならない」

例を挙げればキリがありませんが、理学療法士業界では、「理学療法士原理主義」ともいえる空気感が蔓延しているように思います。

上記の例をみると、「一所懸命」で素晴らしいと思う人もいるでしょう。

ただ、その人のキャリア全体を「ダイニング」として捉えると、「理学療法士」という料理は、数ある料理の一品に過ぎません。

理学療法に「一所懸命」であることは、ダイニングの並べられた料理が全てハンバーグのようなものです。
考えるだけで胃がもたれますね。

確かに理学療法士という職業はメインディッシュにふさわしいとぼくも思います。
でも、それだけがキャリアではない。

ぼくが行っているコーヒーを通した外部活動や、医療従事者×○○】1000人インタビューで紹介している様々な外部活動。
それがあるからこそ、メインディッシュがより美味しく感じるのではないか。ぼくはそう思います。



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