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「時空との対話」~私達は心の奥底で繋がっている~

 誰しも自分の体験だけは疑うことができないと思います。その良い例がシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)です。科学のモノサシでは計れなくても、現象は確かに存在するのです。私も何度か体験していますが、時空と心が繋がっているとしか思えないのです。

〔シンクロニシティ〕
虫の知らせのような、意味のある偶然の一致。心理学者ユングが提唱した概念。共時性。同時性。同時発生。

引用:デジタル大辞泉(コトバンク)

「偶然」というのは普通一回きりで「意味のない」はずですが、スイスの精神科医・心理学者であるユングは「意味のある偶然の一致」という考えを提唱し、それを「シンクロニシティ」と呼びました。「ある人の噂をしていたら、その本人が現れた」とか、「予知夢」などが代表的な事例です。私の場合は人生に深く関わる訳ではなく、他愛もないケースが多いのです。

〔ユング〕
スイスの心理学者・精神医学者。最初フロイトの精神分析に共鳴しその発展に貢献したが、のちに独自の分析的心理学を確立。集合的無意識および元型の存在を主張。また、性格を内向型と外向型の2類型に分類した。著「無意識の心理学」「心理の類型」など。

引用:デジタル大辞泉(コトバンク)

 昔の話ですが、部屋にてんとう虫が入って来たことがありました。私は珍しくて英語名を辞書で調べてみました。「Ladybird」と呼ばれていました。翌日の夕方、NHKのテレビニュースで地中探査ロボットを紹介していました。てんとう虫のような形をしたロボットが作業を終え、トラックに積み込まれて走り出しました。サイドパネルを見て驚きました。「Ladybird」と書かれていたからです。

 なぜ「意味のある偶然」は起きるのでしょうか。ユングは、「心の奥底では皆繋がっている」と言います。人だけではなく、森羅万象も含めてです。「心の奥底では宇宙と繋がっている」と言い換えてもいいでしょう。ですからテレパシーや「願いが叶う」という現象も起きる訳です。日本古来の考え方である「言霊」も根底は同じだと思います。

〔言霊⦅ことだま⦆〕
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。

引用:デジタル大辞泉(コトバンク)

 人は無意識の底で時空と対話しているのかもしれません。自分宛の発信を携帯電話が受信できるのは、たえず自分の周りに微弱な電波を発信しているからです。

 同じように人もたえず周囲に固有の「波動」を発信することによって、その波動に応じた情報の受信をしているのだと思います。だからプラス思考が大事なのです。

「宇宙と繋がっている」という考えは、互いに影響し合っているとも言えます。私たち一人一人の想いが宇宙を左右しているのかもしれないのです。


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