SaaS営業の事例は、潜在課題をあぶり出すための武器である
こんにちは。株式会社HacobuでCS Opsをやっています、ぱるるです。
今回は、”社内ナレッジを共有する、社内ラジオ収録”で大好評だった「Hacobuのトップ営業が語る SaaS企業の商談で、事例がなぜ重要なのか?どう習得すればいいのか?」をご紹介します。
はじめに:社内ラジオ収録とは?
「社内ラジオ収録」とは、「トッププレイヤーのナレッジを対話で引き出し、リスナーからの反応も拾いながら記録に残そう」というものです。
詳しくは以下の記事にて解説していますので、よろしければご覧ください。
それでは、以下本編です。
■事例がなぜそんなに大事なのか
事例使わないで売れることってあるんですか?
「多分ないと思います」
パネリスト 土井柾輝さん(以下、どいまさん)
Hacobuで最長在籍期間&最高売上をもつ、トップ営業です。
どいまさんが「事例が大事と思った」きっかけはありますか?
「若造が偉そうなこと言っている」「何言ってんのお前?」と舐められがち・壁造られがちだったが、”このお客様こうしていますよ”と話せることで、話に箔をつけて行った
お客さんに近い話を話せるほど、受注が増えていった
こんな意見も・・・「事例は営業をする上でスーパー大事」はセオリーである
事例を活用できないとどんな弊害がありますか?
「本当にできるんですかね」「本当に効果出るんでしょうか」を納得させられないと、顧客内で購買稟議を上げられない
「いい製品なのは分かったけど、うちに合うのか不安」と、自信・確信を持って推進してもらえない
■どんなときに事例を使いますか?
現場の人にシンパシー(共感)を感じてもらいたいとき
「ここだけの話ですけどね」を伝えられると、価値のある時間になる
「うちも頑張れば、そんなに効果出せるんだ!」と思ってもらう
課題特定したいとき
「他社のこういうお客様で、こういうことに困っていたんですけど、皆さんも同じようなことありますか?」と質問に具体性を持たせる
「何か課題ありますか?」はNG!
オープンクエスチョンは答えにくすぎるから。
あえて一度聞いてみて、顧客の課題認識レベルを確かめるために使うのはアリ (すぐに話せる顧客なら、その話に乗れば自然と進むので早い)
その人が認識している課題しか出てこないから。
例:一つの課題しか認識していない顧客に対して、「それはしょうがないから」となると買ってもらえない
効果を伝えたいとき
「我々が言っていることは、机上の空論ではないんだよ」とわかってもらうためなら、”虎の威を借る”
■どうやって事例を選んでいるんですか?
商談前に、話す事例をある程度絞っておくことってできるんですか?
頭の中に常に置いている事例は4~5個(たまに入れ替えるが、普遍的なもの)
「プロダクトが解決できる課題を、カバーできる事例」の中で、1番よく成功しているものを話せるようにしておく
「現場のオペレーションが、いかに良くなるのか?」を軸に用意していく
例「”〜(ごく一般的な課題)〜”は、効果出るの当たり前なので、今日はあえて説明しないです。他の部分にフォーカスしましょう」
■事例を使えるに至るまでどうやって勉強しましたか?
お客さんに話しに行く前に、社内で練習とかしましたか?
毎晩営業同士で壁打ちをやっていた。
代表的な事例を、自分が売った案件かのようなレベルで話せるようにした
「入社当時でプロダクト立ち上げ期、自分が売った案件なんてなかったので、プロダクトオーナーなど知っている人に細かく聞いた」
どうやって自分の中での知識量をためていきましたか?
まずは他の人が売った案件について、以下のポイントを話せるようになる
課題(Before)
解決(After)
運用(↑の間をつなぐHowを詳しく)
自分が売った案件が出てきたら、もっと説得力が増す
おわりに
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回の運営メンバーは以下の3人です。楽しい会をありがとうございました!
・パネリスト:Sales 土井柾輝(どいま)
・ファシリテーター:CS Ops 前田美里(ぴょんす)
・議事メモ担当:私(ぱるる)
営業ナレッジだけでなく、様々な分野にスポットライトを当てていこうと思いますので、弊社に興味を持っていただける方は、ぜひ採用サイトご覧ください。