【書評】 GAFA 〜四騎士が創り変えた世界〜(前編)
どうも、「自粛期間中の方が金遣い荒くなる」でお馴染みANOBLOGです。
今回は「GAFA 〜四騎士が創り変えた世界〜」の書評をしたいとおもいます。
この本は全部で416ページあるので1つの投稿でまとめようと思うと長くなってしまうので前編と後編で分けようと思っています。
もしかしたらめんどくさくなって後編は書かないかもしれないので、あまり期待せず、でもご期待ください。
また、私にとってはこれが初めての書評になるので、「YouTubeで子猫の動画を見るとき」のような、とろけるような温かい目でご覧ください。
🔹 はじめに
この本は、「Google Apple Facebook Amazon」 通称” GAFA ” を
別の巨大なナニカへと抽象化し、四騎士の偉大さを物語る。
・ 彼らがなぜこれほどの力を持ったのか
・ 彼らは世界をどう支配し、創り変えたのか
・ 彼らが創りあげた世界で僕たちはどう生きるのか
以上の観点からGAFAの凄さを実感できる内容となっています。ちなみに”GAFA"という言葉は就活必須単語なので皆さん面接で連呼しましょう、もう言ったもん勝ちです。
余談ですが、私がこの本を買った理由は、「表紙がカッコ良かった」からです。読み終わって「買って良かった」と思える本で安心しました。
さて、そろそろ本題に入りましょう。(疲れた、、、)
🔹 Amazon 1兆ドルに最も近い巨人
創業者 ジェフ・ベゾス
Amazonがは小売り業だと思うのはもう古い
そんな人はAmazonプライムで「プリズンブレイク」を見てはいけない。(でもめちゃくちゃ面白いので見て欲しい)
全米の世帯の44%に銃があるのに対して、およそ52%がAmazonプライムに加入している。
いつからだろう、欲しいものがある時に一歩も動かず、ほんの少し指を動かし待っていればモノが届く時代になったのは。
Amazonは今や、FBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)という運輸サービスやAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)というクラウドサービスと言ったマルチチャネルに投資を行っている。
ドローンでの配達や空に浮かぶ倉庫の実現も、もう近い。
彼らはこれから、なにを企むのか。
ジェフ、そろそろ本当のビジョンを教えてくれ。
🔹 Apple ジョブズという教祖を崇める宗教
創業者 スティーブ・ジョブズ
Appleは感情を販売している
アップル開発者会議(WWDC)では、ジョブズがステージに立つ。ステージ袖に向かって歩き出し途中で足を止め振り返ってこう言う。
「そうそう、もう一つ、、、」 そして世界を変える。
アップルのスマホシェアは世界の14.5%である。しかし、利益は世界の79%を占める。
これはアップルが単なるハードウェア販売会社ではなく、人々がロレックスやランボルギーニを欲しがり、それらを身につけた人だけが、女と夜を過ごせるのと同じ原理を与える。
Appleは「ぜいたく品」とマーケティングすることで、人々の感情、もっと言うと下半身に語りかけるのだ。
そこで、集めたキャッシュをAppleは世界の250の店舗へと投資した。
ガラス張りの店舗の中には、いかにも超レア感のような展示の仕方がされており、私のような「パーカー、スウェット、サンダル」のような人は入りづらい雰囲気をかもし出してくる。
Appleは高級品業界と同じ看板を背負っている。人はかつて着ているもので判断され、今はなぜか食べているもので判断される。
しかし、Appleによって「あなたが何者であるか」は、「メールを打つ道具」や、「スターバックスで目の前にひろげるもの」で判断されるようになった。
ジョブズよ、これからも私たちは、少しかじられたリンゴに
手を伸ばしてしまうだろう。
🔹 Facebook 人類の1/4をつなげた怪物
創業者 マーク・ザッカーバーグ
Facebookはマーケターの楽園
サッカーファンは世界中に35億人いると言われている。しかし、この素晴らしいゲームでさえ、世界の人口の半分を取り込むのに、150年かかった。
Facebookのユーザー数は現在、約20億人、およそ世界中の4人に1人が利用するこのサービスはわずか20年でそこまで到達してしまいそうだ。
ちなみに私はこの本のせいで、Facebookを始めてしまった。
まだ初めてない人はみんなサッサと始めよう。
Facebookがマーケターの楽園と呼ばれるのは、
「圧倒的なユーザー数✖️ターゲティング能力」 だ
わずか150回の”いいね”でその人が、なにが好きか、なにに興味があるのか、丸裸にされてしまう。
日本人は、Facebookをあまり利用しないので、Instagramについて話そう。
マーク・ザッカーバーグは飽くなき欲望の持ち主である。
社員わずか13人の写真共有アプリの会社を10億ドル(約1000億円)もの価値で買収した。その結果、支払った金額の50倍以上もの資産を得た。
この他にも、FacebookはWhat's AppやFacebook Messengerなど
ユーザー数1億人超えのサービスをいくつも抱えている。
Instagramで私たちは、友達のカッコイイ投稿を見て、それを真似したいや欲しいと思う。
彼女の誕生日プレゼントを探すために、授業中にインスタを徘徊しまくるなんとも微妙な時間を過ごすことになる(なった)、、
そうして、探したあとのオススメ覧には、女の子が欲しがりそうなものの投稿が多く出てくる。
Facebookのターゲティング能力は、私のオススメ覧に「水着の女の子の写真と海外サッカー」という好きなもの詰め合わせセットを与えてくれる。
おじさんになったとき、電車の中で見る時には注意すべきだ。
このようにFacebookは私たちに「認知」をくれる。
Facebookは「なに」を提案し、Googleは「方法」を提示し、Amazonは
「いつ」それが手に入るのか教えてくれる。
マークよ、これからも貪欲でいてくれ。
🔹 Google 全知全能で無慈悲な神
創業者 ラリー・ペイジ / セルゲイ・ブリン
Googleは現代の神
Googleは全ての疑問に答えてくれる。
人間は1日に35億回も視線を上ではなく、下に落としている。
そして、そこにはまるで神が仲介したかのような摩訶不思議な答えが現れる。その検索結果は、私たちにとっての祝福だ。
「さあ、新たな知識を受け取ってより良い人生を生きなさい。」
Appleは世界一革新的な企業と考えられている。Amazonは最も評判の良い企業、 Facebookは最も働きやすい企業だ。
しかし、私たちがGoogleに置く”信頼”には並ぶものがない。
Googleは透視能力を持ち、私たちの思考と意図の記録をつける。他の誰にも話さないことを私たちは、Googleに聞いている。
Googleには今や、史上最高のIQの持ち主が集まる。6万人の天才達が仕事の時間の1/10を新しいアイデアを生み出す時間としている。
そんな天才たちの創造する神に、誰もがうつむいてスマホを見つめ、Googleに祈りを捧げる。
神よ、今日も0.000005秒で答えを教えてくれ。
🔹 最後に
私たちの生活に四騎士は必要不可欠な存在となった。
今日も家には、ニッコリしたマークが入った段ボールが届き、
それらは、少しかじられたリンゴから注文される。
今日もわからないことは神に頼み、飽きたら写真をスクロールをする。
四騎士が創ったこの世界で私たちはこれからどう生きていくのか。
その問の答えは、もし後編を書く気が起きたらにしましょう。
最後まで読んでいただいた方はありがとうございました。
ではまた次回。