【食品除菌スプレー】細菌を食べるウィルスで食品を守るぞ

この時期になると、食中毒の話はあまり聞かなくなるけれども、あるとしたら牡蠣の食中毒は割とあるかも。牡蠣は食べれば食べる程、ノロウイルスにかかるリスクが多くなる。

牡蠣がおいしくなる旬だけれど、むかし、牡蠣の早食い競争の映像を見たことがあって、大人2人がアクリルっぽい入れ物に殻を剥いた生牡蠣だけをひたすら食べている。

透明な容器の中におびただしい量の生牡蠣が入っているのもさすがに気味が悪いし、これをすすり食っている人も顔中に牡蠣の粘液がベッタベタになっていた。こんなの見たら、さすがに牡蠣を食べる気が失せていく。司会者も顔をしかめていたし。

気になるのは、早食い競争をしていた当人達は翌日はおなか壊して、下痢が止まらなかっただろうと思う。蒸し牡蠣にしていればまだましだったかもしれないけれど。消毒したら、味が変わってエタノール臭い牡蠣を食べるのはさすがに苦行に近い。


カナダのマクマスター大学の研究者達は、細菌や感染症にたいする強力なスプレーを開発した。バクテリオファージという細菌を食べる無害なウィルスで、互いに連結して微少なビーズを形成する様に誘導する方法を考えた。

このビーズを食品やそのほかの材料に付着させると、大腸菌O-157のような有害な病原体を除去することが出来る。ビーズの直径は約20ミクロンで数百万個のファージが付着している。

”このスプレーを食品に吹き付けると、数十億のみに兵士が集まり、食品を細菌汚染から守ってくれます”

”微細なレゴのピースの様につながっています”、”組織化された自然な構造によって、より耐久性が増し、放送、保管、仕様が容易になります”

農業や食品製造にファージを利用するもう一つの利点は、食品の味や香り、食感を良くする有益な細菌を殺すこと無く、有害な最近株を取り除くための指示を与えることが出来る。

研究論文では、レタスや肉に含まれる大腸菌O-157を除去できることが示されており、またサルモネラ菌やリステリア菌などの食中毒を引き起こす細菌に対しても、同じように使えるとのこと。

傷みそうな食材にシュッと一吹き。焼き肉屋なんかは生肉や野菜をたくさん使うから、こういう便利なものはやっぱり欲しいよね。これがもっと早く出ていれば、我々はまだユッケを食べられたかもしれない。


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