【寝ればスッキリ】いじめによる敗北感は睡眠で回復させるとわかったぞ

寝れば治る。と誰かが言っていたけれど、実際の病気は寝てても治らなかったりする。だけど、寝なくてもいいというわけじゃない。
でも、寝ることによって体調を整えることも出来るし、脳の健康においても記憶領域を整理するので、なるべくならしっかり寝ておきたい。

ただ、寝る前に嫌なことを体験したり、思い出したりすると、眠れなくなってしまう。そういうときは、紙に書き出しておくというテクニックもあるのだけれど、万人には通じるモノではなくて。

我々が社会生活の中で、様々な人間関係において屈辱的な目に遭うこともある。そういうことはことあるたびに思い出してしまうと、布団の中で悶々とするモノ。感情的になって、体温も上がるからね。体温が高いと身体も睡眠スイッチが入らない。


イギリス、インペリアル・カレッジ・ロンドンで行われた研究は、マウスの脳に社会的敗北によるストレスを検知すると睡眠を促して精神を回復させるニューロンがあると発表。

研究者によると、このニューロンは人間も持っている可能性が高いという。

社会的敗北とはいわゆる「いじめ」のことで、強者からいじめられた弱者のマウスはストレスを受けると睡眠が増加するという。精神的に不安なストレス状態にしたマウスとなにもストレスがないマウスとで、比較したところ、

ストレスを受けていた睡眠中のマウスは5時間の間、中脳にある特殊なニューロン「VTAVgat-St」が活性化。レム睡眠とノンレム睡眠を誘発していた。

このニューロンが活性化すると、ストレスホルモンを放出しないように抑制してくれるので、眠っている間にストレスが解消されてスッキリしているらしい。

人間にもこのようなニューロンを活性化できたら、ストレスを受けても活動のパフォーマンスを維持できるか。従業員を酷使する外食チェーンがほしがりそうな。

それでも、日本はあまり睡眠を重要視していない傾向があるので、ストレスコントロールに睡眠を導入するのは、もすこしたたないと浸透しそうにない。
寝れば、ストレスから解放される薬でも出来れば、自殺件数はもっと減らせられるだろうか。それ以前に問題はもっと根深いモノだろうけれど。


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