シーラカンスはなぜ生き残っていたのか
子供の頃に恐竜や化石に夢中になっていた時期があって、シーラカンスという魚を知ることになるのは自明である。
仏の魚とちょっと違って、シーラカンスは背びれや胸びれなどが独特に見えて、変な話、現代に生きている魚に見えなかった。
図鑑で見る恐竜や魚類の形は当時の主流の生態デザインなのだけれど、シーラカンスはその完成を今の時代まで守ってきたような。
この魚が今の今までに本当に形を変えずに生き延びてきたのかはちょっと疑問に感じるけれど、6500万年前のデザインを引き継いできたのは敬意を感じる。
シーラカンスは1938年にアフリカ北東海岸のチャルムナ川沖で初めて発見されて、52年にはインド洋コモロ諸島、97年にはインドネシアのスラウェシ島近海で見つかっている。
ただ、生息場所が違っているせいか皆同じ原生種ではなかった。
6500万年前の化石と比べて、殆ど差異がなかったために「生きている化石」と呼ばれたわけだけど、どうしてそのまま絶滅しなかったのかは、ちょっと思ったりする。
ネイチャーで発表された研究結果によると、シーラカンスの遺伝子は多種に比べて遅いと言うことがわかった。
進化には環境ストレスがきっかけだったりするけれど、地球上には生物が変化する必要が少ないながらあるそうで、シーラカンスはそういう場所で生存していたという話。
ちなみにシーラカンスは食べ物としてはあまりおいしくないって聞いたけどどうなんだろうね。ひれが8枚もあるし、骨も硬そうな。
ネットで調べるにはひれ以外はあまり動かさないらしく、肉があまり締まってないらしい。苛烈に生き抜く場所でないからこそ、緩々に生きてきたんだろうね。
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