腸内細菌が脳を若返らせるかもしれないぞ
老化や寿命を延ばしたり、若返り方を探していたりと、人類の希望を見いだす研究が進んでいるわけだけど、なかなかに目の前で実現するにはもう少し時間がかかりそう。
アンチエイジングという言葉はなんとなく使い古されたような感覚があって、そろそろ新しい概念としての若返りといえる新しい言葉ができてくるのではないかなと思うこの頃。
マウスでの実験では若いマウスの欠陥をつないでみたら、老いたマウスの組織が若返ったという発表がある。よくある不老不死の伝承に若い女の血液をすするみたいな話があったりするけれども、案外間違いでなかった。
Nature agingに発表された論文によると若いマウスからマイクロバイオータを老いたマウスに糞便移植したら、加齢に伴う免疫低下や認知機能の低下を軽減したという。
脳機能は脳細胞のほかに腸内細菌からも影響を受けていると言うことか。
実は腸内細菌も老いていくという研究があって、これが脳機能の老化にもつながっているとは。
いまのところ、マウスでの実験で結果が出ているわけだけれど、これがヒトにも使えるのなら、認知機能の低下による認知症の予防に糞便移植が役に立つ可能性が見えてきた。
糞便移植がここまで可能性を持っていたことに驚き。
いつかは骨髄バンクや精子バンクなどの生体バンクの中に糞便バンクがきっとできるかもしれない。優秀な糞便は間違いなく高く売れる。そう、うんこが高価で取引できる時代がやってくるかもしれないぞ。
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