【環境に優しく】蚊の発育阻害する薬剤を開発したぞ

何度も述べていると思うけれど、人類を最も多く死なせている動物が「蚊」で、他の動物と比べて桁違いに殺している。どうやって殺しているのかというと、血を吸って失血させているというわけじゃなくて、蚊によって媒介する病原菌やウィルスで人は病気で死ぬ。毎年70万人くらい死ぬ。

日本ではそんなことはまず無いとおもっていたら、2014年にデング熱を持ってきた人がいて、東京は一時期混乱が起きた。海外渡航歴のない埼玉県在住の女性から発覚し、代々木公園で課外活動をしていたことから、代々木公園で大規模な大掃除があったのはちょっとしたニュースにも。

幸いデング熱による死者はいなかったみたいだけれど、もしも、デング熱ウィルスを持っていた蚊が越冬をしていたらと思うとちょっと怖い話になってしまうところだった。

ソン中に対して出来る防衛策として、殺虫剤がまずあるけれど、殺虫剤に抵抗を示すかも現れてきている。生物が毒に対して抵抗性を持つのは進化として当然のことで。


害虫に対して、殺虫能力があり、成長阻害能力もあり、昆虫特有の生命現象を撹乱させる「昆虫成長制御材」がある。

東京薬科大学、筑波大学、理化学研究所、日本医療研究開発機構の共同研究でネッタイシマカの生合成酵素を阻害する化合物を探索。ネッタイシマカはデング熱、黄熱、ジカウィルスなどの感染症を媒介する。

東京大学創薬機構が保有する9600種類の化合物ライブラリーから生合成酵素の働きを阻害するフラボノイド化合物を同定した。市販品として手に入りやすい複数のフラボノイド化合物についても検討いて、同様に生合成酵素を阻害できるものがあった。

蚊を殺さず、成長を抑制して蚊の活動を抑えていく手段。市販品でも作れるなら、蚊帳のほかにも大きな手段が出来るかも。

殺虫剤はペットにも効くから、こういったやんわりと害虫を避けられる技術がもっと増えるといい。そういえば、ここ最近は蚊がわいているような水辺に近づいてないな。

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