【協同繁殖魚の社会行動】魚社会もサボると罰を与えるぞ
大阪公立大学大学院 理学研究科の研究チームが行った研究では、協同繁殖魚において、親が手伝いを怠るヘルパーに対して罰を与えることが実証されました。この研究は、魚類における罰の機能についての初めての実証例であり、協力社会の進化や維持機構についての理解に貢献するものです。
研究の背景
ヒト社会では罰が秩序を維持する重要な要素であり、同様に動物社会でも罰の役割が注目されています。しかし、動物社会における罰の機能については十分に理解されていませんでした。本研究は、協同繁殖魚を用いて、親から罰を受ける可能性が手伝いを促すかどうかを調査しました。
実験の内容
実験では、Neolamprologus savoryiという協同繁殖魚を用いました。複数の水槽を使い、ヘルパーが手伝いを行えない状況を作り出し、親からの罰の影響を観察しました。実験の結果、罰を受けたヘルパーはその後手伝い行動を増加させ、また、親から罰を受ける前に手伝い行動を増やすことで、罰を回避していることが明らかになりました。
研究の結果と考察
実験から得られた結果は、親がヘルパーに対して罰を与えることで、ヘルパーの手伝い行動が増加することを示しています。また、ヘルパーは親からの罰を避けるために、先手を打って手伝い行動を増やすことがわかりました。これは、魚類でも罰が機能していることを示唆し、協力社会の維持における罰の役割を明らかにしました。
結論
本研究は、協同繁殖魚を用いて罰の機能を明らかにした先駆的な研究です。魚類の社会行動における罰の存在は、協力社会の進化や維持についての理解を深める重要な手がかりとなります。今後の研究では、さらなる動物種や状況における罰の機能についての解明が期待されます。
ChatGPTで作成
魚にも社会性があることは概ね知られているけれども、体罰を与えているというところを見たことがなくて、何をしているのかなと思ったら、くちばしでつついている模様。
以前にサルの社会生活を映しているテレビ番組を見たことがあって、一匹のサルが猿社会を考えずに独断で餌を独り占めしたところ、コミュニティからペナルティを与えられてしまった様子があった。
オオカミもまた、順列があって狩りで捕まえたシカでも、役割を任せられたオオカミには決まった部位を与えられるとか。
イワシが集団化して、大きな魚に見せる習性を持っている。これは右へならえの精神で誰かがやっているから自分もやっているようなものだろうと思っていて、個数が少ない場合はおのおのが自立しているのではと思っていた、根拠はない。
魚にも感情らしきものがあるのか、サボったヘルパーを攻撃する。それは怒りなのか、愛情なのかはわからない。もしかしたら、行動を励起するようなの本能のアクションなのかも。
今後の研究で魚の体罰がどのようなケースで見られるのか、気になってきた。