【農薬を使わない殺虫法】アリを使った害虫駆除法が意外と有効だったぞ

その昔、面白かった詐欺メールで、おっとがオオアリクイに食い殺されてしまったので、毎晩さみしい思いをしているという話。アホな創作とはいえ、これに引っかかる人はいたんだろうかと。まあ、こうしてたくさんの人に読まれていたと言うことは、ワンチャンあるかもしれないと考える人もちょっとはいたんじゃ無いかなと思う。

アリはゾウに勝てないと言うけれど、たくさんのアリはゾウに勝つこともある、どれだけの数になるのかはちょっとはかりきれないけれど、群生としてのアリは、確かに脅威だ。そして、そんなアリを食べるのがオオアリクイだ。

つまり、最強の生物はオオアリクイだと言い放ったのは、稀代の空手家「大山倍達」でも、オオアリクイなら、大山倍達でも倒せるのでは。


ブラジルをはじめとする、いくつかの機関に所属する研究チームはスペインとアメリカの研究者と協力して、アリを使って作物の天然殺虫剤として使えると発見した。

農作物に殺虫剤として農薬を使うのは当然とされてきたけれど、有益なミツバチなどの昆虫も例外なく殺してしまうことが問題であった。

有益な昆虫、つまり益虫を殺さずにさらに人間の健康にも影響を及ぼさないものができないだろうかと考えた。

そこで、自然なアプローチとしてアリを使う。ありは、作物には手をつけないし、植物に群がる昆虫を食べようとする習性がある。

しかし、アリによる害虫駆除はすでに存在しており、中国の果樹園では害虫駆除に何世紀も前から行われてきてた。今回の研究は、その先行研究からさらに17種類の作物にアリが使われていることを突き止めた。

アリによる害虫駆除効果はどの作物でも有効で、市販の農薬よりもよく効くこともあるという。

ただ、アリは甘い蜜を出す作物には不向きで、アリにとっては利害関係が一致しているアブラムシを育ててしまうというデメリットが存在する。

アブラムシは作物を食べるし、アリが好きな蜜を出すので、天敵にも守られている。まあ、甘い汁が出る作物で無ければ、有望な手段。

たしか、田んぼの害虫を食べてもらうためにカモを放す方法もあったかな。コスト的にはどちらが優れているんだろうと考えてしまう。あとは、アリが増えすぎたら、後始末が大変かな。ホラー映画になってしまわないように。


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