ヒトの代謝は50台までは低下しないって

20台まではなんとなく、中年になると言うことをおぼろげに思っていたけれど、30台を超えたあたりから、少しずつ衰えてきたことになんとなく気づいていく。

本当は衰えているはずなのに、まだ見えてないふりをしている。きっとそう。ある日、できていたと思っていた運動ができないとはっきり自覚したとき、自分は老いたのだと自覚をする。

この自覚とはある日突然スイッチが入ったように起こるものでなくて、グラデーションのように少しずつ負荷が大きくなっているはずだ。水からゆでられた蛙は自分がゆでられていることに気づかないように、気がついたら、体が思ったように動かない。


8月13日のサイエンスに掲載された発表には、米国デューク大学らの調査によると20歳から50歳までのヒトの代謝率は低下しないという。

研究チームは29カ国5421人、生後8日から95歳までの膨大なデータを取り込み、参加者の1日のエネルギー消費量を計算。

乳児の時に代謝率はピークになり、20代にはいるまでおよそ3%ずつ低下する。しかし、20代から50代のうちは代謝率が安定して、60代に達すると代謝率が低下していく。それでも、約0.7%とのこと。

赤ちゃんのうちは体が大きくなるから、代謝が多くなるのはわかるし、10代な成長期だけど、成長率は20代で止まるからね。

しかし、中年になってから代謝率が変わらないのは意外だった。そうか、太るのは、運動不足と過食のせいか。

それでも、60代になってもたいして、代謝率は落ちないのだから、環境次第で、体を変えていくことは理論的には可能なはずだ。

実際にシニアのボディビルダーも少なくない。やはり、始めることはいつからでも遅くはないんだね。脳神経だって、おいても学習はできるってわかってきたし。

今が一番若い時って、ほんとそれ。

このニュースで自分は堕落していたのかとおもうか、伸びしろがあるのかと考えるのかは、人それぞれだろうけれど。

体は中年からでも、変えられる。それも、等しく可能性があるとわかるなら、ちょっと希望が持てるのでは。


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