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恋愛感情よりも上質な”夫婦愛”

前回の記事で、恋愛感情はだいたい2年程度で冷めてくものであり、結婚当初は恋愛感情に覆い隠されていた、夫婦間の違いや問題点がクローズアップされていく。

その違いや問題点を認識してから、本当の意味での、夫婦の関係性がスタートするとお伝えしました。


恋愛感情が冷めるタイミングから、夫婦の中での愛を育んでいく始まるといえます。

恋愛感情の助けを借りずに、夫婦同士、共に関係性を維持していく工夫と努力が必要となります。

フランスの文学者で「愛について—エロスとアガペ」を記したドニ・ド・ルージュモンは、こう言っています。

「惚れるのは状態であり、愛するのは行為である」

ただ、その工夫と努力の結果、得られた夫婦愛は、恋愛感情よりも人生に喜びをもたらすものです。

恋愛と夫婦愛でのは違うホルモンの働き


脳神経に関する研究では、恋愛期間に活性化する脳内ホルモンと、結婚生活を維持するために働く脳内ホルモンには、違いがあることがわかっています。

恋している時の脳内では、相手にときめきを感じ、快感を呼び起こして興奮状態をもたらすホルモンが働きます。

これらは、お互いを引き寄せるように作用するものです。

一方、関係を継続させて愛情を育む時の脳内では、幸福感をもたらしたり、夫婦愛を感じさせたり、夫婦との関係を重視し、浮気を防止するように働く脳内ホルモンが活性化します。

こうした脳内ホルモンは、パートナーとの間に絆を生み出し、持続させるよう作用するものです。

身体の中で、自然と、恋愛モードから、夫婦愛モードへ移行するようにできているといえます。

夫婦での愛を育むことの”かけがえのなさ”


当然ながらどんなに仲良いと言われる夫婦でも価値観は違います。
感じ方も違えば好みも違います。

違う価値観や、違う感じ方や好みを持った夫婦同士が、その違いを認め合い、尊重し合って、どうやってこの二人が共にハッピーな状態を作っていくかを一緒に模索していく

これが愛を育むプロセスなんです。

もちろん愛を育むってのは、簡単ではありません。
それなりの時間がかかります。

また、努力や忍耐、相手と向き合って関わっていくことが必要となります。

ケンカしては仲直りをしたり、色々な問題を乗り越えたり、そういうプロセスを経て、時間をかけて愛は育まれていきます。

そうやって育まれた夫婦愛は、恋愛感情とは比較にならないくらい、素敵で素晴らしい幸せをもたらしてくれます。

僕も結婚して、恋愛感情はとうに冷めています。
ラブラブな関係でもなければ、相手にドキドキすることなどは、ありません。

ただ、日常のふとした瞬間、何げないやり取りの中に、

●自分は大切にされている

●自分が心底信頼されている

●自分のことを誰よりも分かってくれている

●一緒にいることでの、安らぎ、心地よさ

を感じることがあります。

その瞬間は、ほかの何事に変えがたい、幸福感を感じます。

それは、恋愛感情のときめくような高揚感とはまた質的に全く違いますが、自分の人生を間違いなく、豊かで、味わい深いものにしてくれるものなのです。

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