結婚して生まれたもの
GTOです。
介護の職場って“やること”が沢山あります。
本当に沢山なので「トップスピードで次々こなしていって、やっとこさ時間内に終わる…」という仕事イメージしかありませんでした。
「もう、こんな時間だ、急がねば」と仕事中に考えることは頻繁でしたし、すべての介助においては「早く終わらせる」ことが頭から離れたことはなく、常に時間との勝負をしていました。とはいえ、決められた介助手順は守らねばならない。なので、いつも時間に追われる気分の中で介助手順は守って仕事していたわけです。
食事介助のシーンでは「もっと早く飲み込んでくれよー」と常々思い、でも目標の食事量を目指す。口腔ケア(歯磨きなど)のシーンでも手順は守るものの「早く終わらせること」が頭から外れたことはありませんでした。
以前、GTOのブログ(2023年10月10日)で書きましたが、問題の職員の口腔ケアは、とんでもなかったのです。
具体的には、スポンジブラシを口の中に突っ込んで(それを“チャン”とする)、左右にチャチャチャって動かして、抜く(チャン)という、 いわゆる「チャン・チャチャチャチャン!」という3秒で終わる!あり得ない仕事ぶりでした。
ブログに書いた通り腹が立って仕方なかったですし、まぁ、これらがGTOの両極(男と女)だった訳です。
この男と女の結婚のおかげで、大きな変化があったのです。
それが何かというと「手順を自発的に守るGTO」が生まれました。
今までは「手順を守っているGTO」だったんです。つまり、手順を守らずに早く済ませたいGTOを抑圧して、手順を守っているGTOがいたのです。
この結婚で生まれたのは
ただ口の中をキレイにするだけ。
このシンプルな世界です。
コレ、なんと豊かなんだ!って思う。
不思議な感動が味わえてしまう。言葉で説明するのは無理なのですが、、
なんとまぁ、自然と手順以上に手をかけてしまうことは普通にあります。
GTOがそうしていると
問題だと思っていた、その職員も、めっちゃ丁寧に口腔ケアをしている姿しか見ないという…(笑)
本当に目の前は自分の本当の姿を見せてくれる。
言葉になりませんね。
すみません
今回は、ここからが本題なんです。
「貴方には、お一人お一人と接する時に、余計なものを持ち込まずに、目の前のその人のためだけに、その時間を捧げて、今の仕事してみて欲しい…そう思っています」
この主旨のアドバイスを、とてもお世話になっている方に頂きました。
本当に、それをやったことがなかったです。でも前述の体験が土台になって、すぐに実行しました。でも本当の意味の一対一の空間、かなり緊張感があり、なかなか慣れずにドキドキしながら、それは始まりました。
目の前の人とGTO。それだけの空間。そこだけを体験して、味わう。
これはすごいなぁ
それしか言えません。
お年寄り一人一人との信頼関係が明らかに感じられたり、お年寄りに今までに無い笑顔が出たり、会話のテンポが上がったり、声が大きくなったりなど、いろんな変化もありますが、とにかく言葉にならない豊かさを感じています。
さらに…
今日気づいたのですが、仕事は、毎日毎日、余裕があるほど完璧に早く終わっています。
急がずに、むしろこんなにゆったり仕事している。なのに、不思議です。
今回、ビフォー(過去)のことから書いていて思ったひとつは
「早く終わらせたいと思いながら仕事していたんだ!」
仕組み通りだったんだな!
でした。
どう思いながら仕事しているのか?行動を変えた時に全容が丸見えでした。
書きたいこと沢山あります。
でも、本日はこの辺で。
今回もお読みくださりありがとうございます。
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