副業"ヘルビ初回限定せどり"をやってみて
タイトルの件、末端仕入のバイトを5ヶ月ほどやってみた所感を認めますので、労使ともに参考になれば幸いです。やったのは雇われ側です。
ヘルビ初回限定せどりとは
副業界隈で「簡単!」「稼げる!」などというキャッチーとともに紹介される、胡散臭い商売です。意識高い系の副業紹介(詳しくはLineで教えます!みたいなやつ)でよく見かけそうな感じがする虚業です。
ヘルビはヘルス&ビューティーの略、薬事法に抵触しないサプリメントやコスメです。初回限定とは、コンシューマーをひっかけるために「定期コースをお申し込みの方、今なら初回限定66%オフ!」などという企業努力です。せどりとは、安く仕入れて高く売る、商売の基本です。
つまり、やってることはかなりのグレーゾーンです。基本的に初回限定は1個人につき1回きりなので、仕入人を組織化して規模を大きくして稼いでいるようです。今回はそんな末端仕入人の一人として働いた経験談です。
仕入要員からみた仕事の流れ
スカウトはクラウドソーシングサービスのアンケートジョブ後のお礼から来ました。もしかしたらそのアンケートジョブで、適性を見極める採用試験的なことをしているのかもしれません。
基本的な仕入の流れ
①クライアントから購入リストが届く
②リストの物品を購入する
③物品を受入、梱包、発送する
④定期コースなら解約し、クライアントに連絡を入れる
おそらくこの後クライアントは複数の仕入先から届いた商品をバイマやラクマで売るのでしょうか。クライアントとワーカーのやり取りは、仕入れリストの受け渡し、代金報酬のやり取り、商品購入・発送の確認ぐらいでした。
仕入要員の苦労
だいたい慣れてくれば1商品5分ほどで項目入力から決済までいけます。
受取は宅急便ですが、仕事で受け取れない場合がほとんどで、再配達してもらうのが心苦しくなります。1回の受注で10商品ぐらいやり取りするので、宅配ボックスを設置しました。「このクソ住民めっちゃ通販コスメとサプリ頼む浪費家だわ」と思われること必至です。
いちばんの苦悩は、DMが届くことです。個人情報とモラルを切り売りして小銭を稼ぐ底辺感をまざまざと感じます。
それに比べると、メルマガは捨アカに届くし、購入後の勧誘電話はあまりなく、あまりにも胡散臭い商品を購入しなければ問題はなかったです。
あとは、解約の電話を掛けるときも少し罪悪感を感じます。ほとんどの企業はフォーマットに従って解約させてくれるので、慣れてくれば心を無にして解約申入できます(解約の理由だけ、事前に鉄板を考えておくとベストです)が、本当にいいものを売って、解約のケアも素晴らしい企業にあたってしまったときは、こんなことをしていて恥ずかしくなります。
仕入をするワーカー自体は法的には問題はない気はします。それを売るクライアントはグレーゾーンだとは思いますが。
仕入要員の旨味
今回のクライアントは、購入代金・報酬は先払だったので、ワーカーとしてはクレジットカードの現金化ができるのがとてもありがたかったです。
報酬は1商品につき500円、仕入代金にもよりますが、かなりまとまった金額が口座に振り込まれます。その分未来の自分が債務を請け負うことになりますが・・・。
それ以外にはいいことは一つもありません。健全な労働ではないことは確かです。
最後に
「安いものには裏がある」の裏の一部分が垣間見えたことはいい経験でした。
金が必要だったからやったものの、もう二度としないと思います。