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「ストーブリーグ」を観て、キム・ソクジンを想う

何だかぼんやりしていつも途中で寝落ちしちゃう「愛と、利と」を離脱し、ただいま「シュルプ」「イルタ・スキャンダル」あたりを視聴しつつ、「ストーブリーグ」をがっつり見ております。
これ、1話が短いんだけれども、32話あるタイプのやつで、こまぎれ視聴でなかなかの長旅です。
「ザ・グローリー」の視聴が濃過ぎたので、ヒューマンタッチの普通のドラマが観たくなって、「ストーブリーグ」を選んでみました。

プロ野球チームの裏側の話で「ストーブリーグ」とはオフシーズンのことをいう言葉。選手の契約更改、移籍などが行われる、そんな話を題材にした反町隆史にしか見えないナムグン・ミンと「ウ・ヨンウ…」のパク・ウンビン出演の2020年放送のドラマです。

「ストーブリーグ」ナムグン・ミンさん

私は実家が阪神タイガースファン、長男が少年から高校まで野球をやっていたもので、そこそこ野球にも興味があるほうですが、野球を知らなくてもそれはそれでお仕事ものとして楽しめますよ。

まだ14話目なんですけれども、11話のエピソードで大リーグのスカウトの話がありまして、ちょっとネタバレになりそうなので、あれなんですけれど、、、嫌な方はここまでで。

もともと韓国の人気選手が、大リーグに移籍し、その間に兵役に召集され、まあ、いろいろ事情があって、アメリカに帰化しちゃうんですよね。韓国野球界を規定違反で追放され、結果的に兵役逃れだと批判される中、韓国野球界に復帰できるか?というストーリーなんです。

復帰するために行った会見で、記者の人たちに結構手厳しくやられるわけです。選手にはそれなりの事情があって帰化したことが兵役逃れと言われてしまい、そんなことは理由にならない、兵役を受入れている人たちに申し訳ないと思わないのか、国民を裏切ったのだぞと。

韓国の兵役に対する考え方はそうなんですよ。
皆心のどこかでは若い充実した時期を兵役に服することに不安を感じたりしているわけで、それでも義務だから受け入れて、それを全うしない人に対しては、不公平感を抱いてしまうんでしょうね。

お隣の兵役事情に口出しは無用なんですが、これを観ている間、ずっとジンのことが頭に浮かんでいました。

ジンはバンタンの中で一番先に入隊するという責任を背負ってどんな思いだったんだろうか。
ドラマを横目で見ていた息子が、「キム・ソクジンはかなりの覚悟を持って兵役に行ったいうことや」としみじみ申しておりました。

ジンが入隊前、ナムジュンに「僕が先に行って、どんなふうか教えてあげる」と言ったという話をSNSで見ました。
バンタンの長男として弟たちを自分が守るんだという責任感ですよね。いつもはおちゃらけて、弟たちにいじられて場を和ませてくれるジン、なんて優しくて強い人なんだと思い、涙が出ます🥲

BTSは兵役免除にすべきなんて論争が起こったり、政治利用されていると言われたり、ジンが入隊する前は韓国内でもいろんな意見がありましたが、今となっては特別扱いは不要でした。兵役に服してよかったんじゃなかろうか。

ただただメンバー全員が兵役を終え、また新しい姿で戻ってくるのを静かに待っております。
私にとっての3年って、結構歳いっちゃうけどね。

【視聴後レビュー】2023.2.6
ストーブリーグ」32話をやっとこさ完走しました。
ソクジンを想う記事を書いたときは14話あたりで、そこからGMと嫌がらせ社長との対決が続いて、こま切れな割に結構長く感じられました。
変に恋愛話を絡めてくることがなく、人と人の信念とか譲れないこととか、自分の利益のことよりも誰かのために頑張る人たちが描かれています。
悪い奴は真っ向から徹底的にやっつける。間違ったことはただす。
胸を張って生きてるためには正直に生きよう、改めて「正直にいきているか?」「ずるいことをしていないか?」を考えさせられるドラマ。

当然ラストは戦った後の感動、優勝シーンを期待していたのだけれど、ちょっと違いました。ラストのほうが何で?と思うくらいあっさりと、丸く収まってしまったのが残念でした。
全体的には日曜劇場を観ているような、ナムグン・ミンが反町隆史に見えてしまい、「オールドルーキー」がちらついてしまう自分自身が何でや?という感じです。

オンマと娘役パク・ウンビンの会話シーンで、オンマが話す世間話の中から問題の解決のヒントを得るというパターンがうまくできていて、いつも娘にぼやいてばかりなのにオンマがいい仕事してるんです。
母親って日頃家事に追われて、大した仕事もしてないんやろって思われがちだけど、ちゃんと母の人生をたくましく生きてきているんですから。
息子たちよ、母の言葉をバカにすんな!
毎日いいこと言うてるで。

恋愛要素が全くないので、そういう韓ドラを期待している人には向いていない、最近はあまり見ないタイプの真っすぐなヒューマンドラマでした。

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