戦場未経験者として考えたこと
私は29年日本で生きた。戦場に行った経験はないし、これからも行くつもりはない。一応システマという軍隊ルーツの武術を習ってはいるが、毎回のように、自分の平和ボケっぷりを体感する。
平和に生きていても、戦争を想像することができる、と言う人もいる。私はこの意見を支持しない。経験したことがないことを想像しても、フィクション以上にはならない。人間は基本的に、今までの入力の蓄積の中でしか思考できない生き物だと思う。
だから、テレビや新聞で戦争のニュースを観ても、想像したり、共感することはできない。経験した人にしかわからない領域を安易にわかる、と言えば、何かを間違えるからだ。
私はこれからも戦争未経験者のまま平和ボケして生きたいし、これからの世代にもそうあってほしい。
だからこそ、呼吸して、動き続けられる身体でありたい。身体が固まれば、逃げることさえできなくなる。動けること。攻撃性に振り回されず、平静であること。そう在りたいなら、練習の継続が一番の早道だ。
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