ヨーガやアーユルヴェーダのサンスクリット
身体のさまざまな部位の名称をサンスクリットではなんと言うのでしょうか?
ヨーガ(योग[yoga])やアーユルヴェーダ(आयुर्वेद[āyurveda])の経典はサンスクリット(संस्कृतम्[saṃskṛtam])で書かれていいます。日本では一度英語に訳されてローマ字からカタカナとなった単語を知ることが多いので、発音などにちょっとズレがあったりします。
さっそくみてみましょう
体 シャリーラ(शरीर[śarīra])
頭 シーラ(शीर[śīra])、シラス(शिरस्[śiras])
シールシャ(शीर्ष[śīrṣa])
頭蓋骨 カパーラ(कपाल[kapāla])
※サンスクリットは1つの単語にたくさんの言い方があるので一例です。
髪 ケーシャ(केश[keśa])
顔 ムカ(मुख[mukha])
目 ネートラ(नेत्र[netra])
鼻 ナーシカー(नासिका[nāsikā])
口 ムカ(मुख[mukha])
歯 ダンタ(दन्त[danta])
舌 ジフヴァー(जिह्वा[jihvā])
耳 カルナ(कर्ण[karṇa])
喉 カンタ(कण्ठ[kaṇṭha])
首 グリーヴァ(ग्रीवा[grīvā])
肩 アンシャ(अंश[aṃśa])スカンダ(स्कन्ध[skandha])
腕 バーフ(बाहु[bāhu])、ブジャ(भुज[bhuja])
手 ハスタ(हस्त[hasta])
指 アングリー(अङ्गुली[aṅgulī])
爪 ナカ(नख[nakha])
胸 ヴァクシャハ(वक्षः[vakṣaḥ])
腰 カティ(कटि[kaṭi])
足 パーダ(पाद[pāda])
※マハープラーナ(息を二倍強く発音するところ)を太文字にしてみました。
サプタダートゥ(सप्त धातु [sapta dhātu])7つの構成要素
アーユルヴェーダ的カラダの構成要素
体液 ラサ(रस[rasa])
血液 ラクタ(रक्त[rakta])
筋肉組織 マーンサ(मांस[māṃsa])
脂肪組織 メーダ(मेद[meda])
骨組織 アスティ(अस्थि[asthi])
骨髄、神経組織 マッジャー(मज्जा[majjā])
生殖組織 シュックラ(शुक्र[śukra])
心臓は生命の源、ラサとラクタ(血液) の容器であり、全身に血液を巡らせています。ハスの花にもたとえられ、意識の座と言われています。
心臓 フルダヤム(हृदयम्[hṛdayam])
どうでしょうか?
アーユルヴェーダやヨーガのアーサナ(आसन[āsana])、バガヴァッドギター(भगवद्गीता[bhagavadgītā])やマントラ(मन्त्र[mantra])にも出てくる単語がいろいろありましたね。
パーダハスターサナ(पादहस्तासन[pādahastāsana])
足(パーダ)の下に手(ハスタ)を入れるアーサナ(आसन[āsana])
パーダハスターサナ(पादहस्तासन[pādahastāsana])
足(パーダ)の下に手(ハスタ)を入れるアーサナ(आसन[āsana])
続けて言うとパーダハスターサナになります。
ウールドヴァ ムカ シュヴァーナーサナ(ऊर्ध्वमुख श्वानासन[ūrdhvamukha śvānāsana])
上向き(ウールドヴァ)の顔(ムカ)犬(シュヴァーナ)のアーサナ(आसन[āsana])ムカとアーサナを続けて言うと シュヴァーナーサナになります。
サンスクリットを毎日勉強する中で、少しずつ単語を覚えています。
今度は動物の名前も調べてみたいと思います。
それにしても、漢字ってすごい!
一文字でいろんな部位を表すことができるのね。
と思ったのでした。