「勤行」というルーチンワーク

「こころ」って何?

「祈りとは
神仏の『心』と己の「心」の対話である」高橋信次

自分でない高次のものの『心』と自分の「心」の対話が「勤行」でしょうか。
毎朝早朝「勤行」しますが、この「対話」はヴィパッサナであり、24時間続くこと。
「こころ」って何? ・・と考えてしまいます。

『無辺の生死をば何んか能く断つ
唯禅那と正思惟のみ有ってす』 般若心経秘鍵 弘法大師空海

「禅那」つまりヴィパッサナ瞑想と、
「正思惟」つまり論理的/理性的思考・・
このふたつが、「生死」のアポリアを解く必要条件だと・・空海
脳科学、AI、認識論、哲学にしろ、論理的/理性的思考だけではなく、
ヴィパッサナ瞑想も必要条件だと・・空海は言ってるのだと思います。
「勤行」というルーチンワークは、日常生活そのものであり、空気のようなものであり、此処では、論理的/理性的思考はまったく影に潜め、瞑想状態で行ってます。
『「こころ」って何?』このアポリアを解く鍵も此処に有るような気がします。
深層(心理)、無意識、直観、海馬、ホリスティック、大域的アトラクター、カオス・・脳科学の最新の知見こそ、このことを解明しつつあるのではないでしょうか。

「言葉は存在の亀裂であり、思惟は存在の心である。」井上忠「存在の歌 パルメニデスをめぐって」p103

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