ほんもののギリシア料理と「ギリシア語」談義・・ヨーロッパ放浪記(7)
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彼女は、その後、村の小さなレストランに連れて行ってくれた。暖炉がある素朴な木造の料理店だった。
宿泊サイトでとった部屋のオーナーが紹介してくれるレストランは、確かに美味しく、一流のギリシア料理店なのだろうが、値段も超一流だった。この村の料理店は、それと比べると驚く程安い!その割にとても美味しくて、これがほんもののギリシア料理!
小川横の修道院で食べた野の草のおひたしもあった。美味!
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古典ギリシア語の話題になった。
「哲学するのに何故古典ギリシア語が必要なのか分からない」と彼女。
「古典ギリシアの哲学者を通じて哲学を学ぶために古典ギリシア語が必要なんです」と答えたが腑に落ちない風だった。其れでも、その後、彼女はクレタ大学哲学科の授業カリキュラムを調べてくれたり、学生に尋ねてくれたりした。
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外国語習得は、とても時間も気力もコストもかかる。
私が試されている。何故古典ギリシア語を学ぶのか?確かに哲学するのに古典ギリシア語が必須ではない。哲学するのに古代ギリシアの哲学者を手掛かりにしようとしているから古典ギリシア語が必要なのだ。漠然と古代ギリシア文学全般を読むためではない。私の場合、特にパルメニデス、ヘラクレイトスを読むため、と特化すべき。外国語習得の目的をはっきりさせることは必須かも。人間は、そんなに長い時間を持っていないのだから。
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