鶏とキャベツ、いろいろ

「みつせ地鶏を食べる会」のために仕入れた鶏肉と、なぜかキャベツがかなりの量余ったので、この二つを使ったつまみを用意することにした。ちょっと気合を入れてロールキャベツなどを作ってみるのも吝かではないが、あいにく水炊きに使った鶏挽肉はもう残り少ないし、ここは飲み屋らしくシンプルにいこうと思う。

キャベツの辛子酢和え
千切りにして塩もみ、溶いた辛子と酢醤油で和える。今回はもも肉を炙ったものを薄く切って一緒に混ぜ込んでおいた。
この夏には色々な野菜で作った辛子酢和えも、暑い季節が過ぎるといよいよ名残りのような気がしてくる。溶き辛子に旬なんてないかもしれないけれど、なんとなく。

茹でたキャベツと鶏端肉のコンフィを和えたもの
さっと茹でたキャベツに、先日作っておいたコンフィを油ごと適量合わせて、塩とわずかな酢、黒胡椒とクミンで味を整える。これは白ワインが飲みたくなる味かもしれない。お酒ならお米の優しい純米、今日の品揃えの中で選ぶなら基峰鶴のひやおろしが良い気がする。

網焼きしたキャベツに鶏肉味噌
焼肉屋でさんざん飲み食いして箸が進まなくなっても最後まで美味いのは、少し焼きすぎたくらいに焼いたキャベツだと思う。食事を済ませて来られる方にもちょうど良いあてになるに違いない。
キャベツの焦げた香りと甘みが、こくのある田楽風の鶏肉味噌に実によくあう。

せせりとキャベツをもつ鍋風に煮たもの
せせりは脂の具合や食感がなんとなく赤センマイに似ていて、もつ鍋風にしてもやはり期待を裏切らない。もつ鍋といえば福岡でもこの頃は味噌味が主流になっている感もあるが、少なくともせせりで作るのであれば断然に醤油で仕立てるのが良いと思う。

鶏もも肉のすき焼き
熱して油を敷いたフライパンに削ぎ身にしたもも肉を並べて少し火が通ったら醤油とみりんを注いで絡めるように焼き上げる。肉を取り出した後でタレを煮詰めつつ焼く野菜はいつも必ず葱なのだけれど、今度ばかりはキャベツを使う。するとなんとなく酒のあてというよりご飯のおかずといった態になってきたので、それならばと豆腐にエノキもあわせて田舎風に。

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