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おとなの友達と溶ける年齢の壁

おとなになって新たに友達をつくるのはホントに難しい。
利害関係が絡むしそれはそもそも友達なのかってことにもなる。
友達ってなんだろう。

今週の水・木・金は3夜連続で飲みに行った。
それぞれ属性がバラバラの人たちだったから感じることも違った。

水曜日。
集まったメンバーは10年近く前に一緒に働いていた先輩たち。
その会社は僕だけ転職をしているので、呼んでもらえただけでも嬉しい会だ。人によっては最後会ったのは5年前だったり、本当に久しぶり。
集まっただけでなんだかみんな微笑んでいて何を喋っても笑っていた。ただただ嬉しい感情が溢れているのがわかる。
これは友達だと思った。敬語とかタメ口だとかは大事じゃない。繋がっているものは、かつて一緒の苦労をしたり一緒の時間を過ごしたことが今では元に戻らない儚さが特別なものにしてくれている。
「絶対忘年会でもしよう」と作ったばかりのグループラインに届いていた。

木曜日。
僕が最近入社した転職先の会社の先輩2人とこじんまりと歓迎会を開いてくれた。
職場では仕事の話ばかりだった人が飲み会では奥さんの誕生日になんのプレゼントをするかという話をしたり、それを当てようとクイズしてたり。関西人のボケて世的なノリにはやっぱりついていけなかったのけれど。先輩も人間なんだなってことを感じた。ただどこまで行っても会社の先輩なので一線を越えた話にはならない。明日も仕事でお世話になるわけで。年上なんだからタメ口で・・・とかそんなショートカットするような距離の詰め方じゃ仲良くなれないわけで。友達ではないな。おそらくまた10年後に友達になる可能性はゼロではないけれど。

金曜日。
僕の転職をお世話してくれた転職エージェントと今の会社の人事との3人で飲んだ。
不思議なメンバーで、年齢もバラバラで、今となっては正直そんなに繋がりはない。だからこそなのか、利害関係が低いからかとても楽しい時間になった。最後の方はよく覚えていないけれど、一線を越えた話ばかりだったようにも思う。だからこそ面白かった。帰り道どうやって帰ったかも覚えていない。何度か歩道の柵にぶつかった記憶を朝起きた時の膝の痛みで思い出した。

おとなの友達ってなかなかできないって思ったけど、将来的な友達を作るために大事なポイントを発見した。年齢なんて気にしないということ。
例えば20代の5歳って大きく感じるけど、30代の5歳は誤差、おそらく40代に入るとほぼ同世代ってこと。年齢の壁って溶けるんじゃないか説。
水曜日に会った先輩たちは僕が23歳くらいで出会った時に10歳くらい上だったけど、今となっては友達のようになる。
僕も年下の人と多く触れる機会が増えてきて、年齢的に差がある同期も多くいるので、年齢を理由にとても気を遣ってくれているのだが、できるだけ距離感を感じさせないように振る舞う。年齢差を意識しすぎると平行線で心が交じり合うことが少なくなってしまう。
だから、もし年下の人が一線踏み込んだコミュニケーションがあった場合は基本的に受容するようにしている。関係を構築したくて取っているコミュニケーションかどうかはとても大事にするけれどね。
そうすることで10年後にはその年下の彼らも同じく歳をとる。年齢の壁が溶けるていく。将来のおとなの友達は今の周囲の人たちと長い時間をかけて成っていくもんだろう。

年齢を重ねることはネガティブに言われることもあるけど、この観点ではポジティブになる。時間に任せすぎるとよくないことも経験上司っているので、自力でも日々溶かしていく努力をしよう。

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