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\ 5回裏 草だいず /
この時期は雨が多くて草野球もすぐ中止になるし、割と憂鬱な季節だとは思います。生業として革を染めているので、その革が乾きにくかったり、カビが生えそうになったりの対策もしないといけないので、天気予報とにらめっこの日々。
天気予報とにらめっこの理由はもう一つ。
この時期、僕にとって定番化した行事があるのです。
それは、『畑で大豆作り』です。
ピンときた人きてない人、いろいろ居ると思いますが、こんなニッチなエッセイまでたどり着いたあなたならきっと分かってくれるはず。
(分かってなくてもここまで読んでくれてありがとう !! )
PARK GALLERY では『DAYZ.』という名で、毎年、神奈川県の南足柄市という所で大豆を育てています。
南足柄では6年目、今の畑を耕して2年目になりました。
日本人には馴染み深い、醤油や味噌、豆腐、納豆の原料となるアレです。若い緑の状態で獲ればみんな大好きビールのお供、『枝豆』と。
荒れた畑を春に耕して、6月に種をまき、夏は草むしり、秋には枝豆パーティー、冬には大豆を収穫してとうふ作りという様に、年間で4〜6回ほど畑に足を運び、作業をしていたり。
日帰りで作業が終わらない時は近くの民家に泊まらせていただき、時にはジビエ肉のバーベキューや鍋パーティーをご馳走になったり(鹿のアヒージョうまい!)。
僕は、産まれも育ちも東京の下町で、両親も下町育ちなので『自然と触れ合って生活』というものがあまり身近ではありません(会社は田んぼの真ん中で5〜6月は蛙ゲコゲコ)。
農業の本格的な体験みたいな事は、この『DAYZ.』からでした。
無農薬、無肥料、ほぼ手作業(機械は小型の中耕機と芝刈り機くらい)で、一から作業をするのは体力的には中々大変だけれど、疲れる事さえ気分がいい。
汗をかきまくってその後お風呂(近くに温泉施設があったり)に行ったり、みんなで酒を飲んだりがたのしみだったりするのはなんだか草野球に似てたりもする。
『草エッセイ』なので、食や農、在来種、その土地との関わりなどの細かいコンセプトだとかそういうのはまずは抜きにして、普段できない事をやっておいしい食にありつけるのはとても幸せを感じるということを伝えたい。
畑の上でとれた枝豆を畑の上で茹でて食べるというぜいたくな体験もできたり、畑の上だけでなく収穫した大豆を使い、みんなで『とうふ』を作って食べるたのしさも味わえる。
数年前は天候不良に見舞われて、大豆になる前に畑の上で腐ってしまったりもしたけれど、そういう経験からおいしい『枝豆』『とうふ』ができた時の多幸感は僕の表現力では言い表わせないかも。
簡単に言えばとにかく、たのしいし、おいしい。
蛍が出るような空気も水も。
きれいで自然豊かな地が、東京から1時間半ほどで。
そろそろ種まきの時期。
「畑においでよ!」と誘ってみるので、よかったらご一緒に。
2番セカンド・たむらはやと
1985年生まれ。学生時代はドッグトレーナーを志したが紆余曲折し、今は牛の革を染めたり鞣したり売ったりして生計を立てる。
雑学好き、器用貧乏。
右投右打、学生時代は2番セカンド。
草野球でのポジションはセンター、ショート、ピッチャー。
神奈川県南足柄の耕作放棄地にて大豆を作る「DAYZ.」力仕事担当。
https://www.instagram.com/hayatot8
たむらはやとによる 草〇〇 を1試合目からチェック !!
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