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『幸せになる勇気』が人生には必要なワケ

Bonjour !!!

こんばんは!keitoです。

以前の嫌われる勇気の続編、『幸せになる勇気』が更に良かったです。

特に教育者にあたる主人公の青年は教師、子供を育てる親にとっては本質を突くような感慨深い内容になっているので是非読んでみてください。

①アドラー哲学は宗教ではない

哲学ときくと、宗教なのでは?と
思う人もいるかと思いますが違います。

最大の違いは『物語があるかないか』ということです。

宗教は物語によって世界を説明しますが
哲学は物語を退けて世界を説明しています。

真理の探究のため暗闇に伸びる長い竿の上を歩き、自問自答を繰り返しどのまで続くかわからない竿の上をひたすら歩いてる中で
暗闇の中から内なる声がこれ以上進んでも何もないよと聞こえてきて、その声に従って進むのをやめてしまい、竿から飛び降りてしまう。

ただ、歩みを止めて竿の途中で飛び降りることをアドラーは『宗教』と呼んでいます。

『哲学』とはどんなに苦しくてもその竿を、人生を永遠に歩き続けることなのです。

②教育の目標は自立

子供達の行動面の目標で大切なこと

①自立すること
②社会と調和して暮らせること

この行動を支える心理面の目標が

①わたしには能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識

子供達に必要なのは援助や介入ではなく
カウンセリングをし
その子に合った道筋を作ること。
どんな状況でも愛し、認めてあげること。

決してこうなってほしいなど自分の望みを
押しつけてはいけないということ。

③全ての人に尊敬心を

『尊敬とは、人間の姿をありのままに見てその人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである。』

という言葉がありました。

どんな人に対しても敬意を払い
自分の上か下かなど、順位をつけず
尊敬の心をもつこと。

④変われない本当の理由

???と思うようなことでした。

過去にあった出来事で苦しんでる人もいる。
私も多分その1人でした。

過去の失態、知られたくないことなどどんな人にも1つや2つあります。

何かある毎にそれを記憶から引っ張りだし
変わらないと人自分で決めているのだそう。
それが本当に変われない理由。

変われないのではなく変わりたくない人が
多いのが事実だと思いました。

自分の『いま』が過去を決めている。
今の目的に応じて過去が都合よく塗り替えられているのです。

だからわたしは思いました。
過去なんて関係ない。どんなに辛い過去も
失敗した過去も、迷惑をかけた過去も
今のわたしにはトラウマになる必要も
気にする必要もないと。

⑤無能の証明をする子供

親に期待され、周囲に期待され
もしそうすることによって期待を受け止めきれず、崩れてしまった子供がいたとします。

もう特別な存在になることはできないと
わかると、次は逆に目立とうとします。

それが無能の証明です。

みんなの気を惹くために悪さをしたり迷惑をかけたりする子供たちにはそういう心の問題と
『無能の証明』という原理が働いてます。

ありとあらゆる手を使って自分は無能だということを証明してきます。

彼らの願いは『なにも期待しないでくれ』、『わたしに構わないでくれ』といった拒絶。
それを証明するために、みんなの気を惹こうとします。
周りが困ることをすることによって特別な存在になろうとし、自分は無能でなにもできないことを徹底的に証明しようとし相手を困らせることをしてきます。

⑥本当は自立して欲しくない親子心

本当の愛とは相手を自由にしてあげること。

自立して生きていってほしいという
親心の裏側にはできるだけ
自分の支配下で生きてほしいという気持ちが
ある人がほとんどです。

子供たちを支配することによって
子供たちに冒険を許さず、無難で、怪我をしないような道ばかりを歩かせるようにします。

可能な限りコントロール下に置く。

それは子供たちが心配だからではなく
全ては自らの保身のためです。

私の周りでも本当は県外に行きたいけど
親に反対されて県外の大学に行けなかった子たちが沢山いました。

金銭的な問題もあったのかもしれませんが
それよりも自分の監視できるテリトリーに子供を置いておきたいという気持ちがある親がやはり多いのだろうと感じます。

⑦不完全であることの勇気

いくつになっても特別であることが
素晴らしいと思ってしまう。

人と違っていなければ価値がないと
思ってしまう世の中に価値を見出すと
言わんばかりの人々やSNS。

人と同じは嫌だとかわたしは人と違うという
アピールをする風潮。

そういう人たちをみているとじゃあ
普通に生きてる人は価値がないのか?
という気分になってきます。

『人と違うこと』に価値を置くのではなく
『わたしであること』に価値を置くことです。

それが本当の個性というもの。

私であることを認めてあげる勇気をもつこと。

普通である勇気も大切なのです。

人と違うことに価値を見出すことは危険です。違っていなくたって自分であることを受け入れるのです。

⑧与えられたものをどう使うか

どんな仕事をしているかではなく
どんな態度で取り組むかによって
『人の価値』は決まります。

不平不満ばかりの
人間には成長はありません。

与えられたものの中でどうやって
自分を育てていくか。それが大切です。

⑨本当の自立の意味

幸福とは、貢献感。
『わたしは誰かの役に立っている』と思えたときに自らの価値を実感します。

自立とは自分からの脱却です。

人生の主語が私ではなく私たちになったとき
本当の意味で人は自立をすることになります。

自立とは『自己中心性からの脱却』のこと。

愛を知り、人生の主語が『わたしたち』に変わることで新たな人生がスタートします。

全ての悩みは対人関係にあるとアドラーは言いますが、喜びもまた対人関係を通してでしか感じることはできません。

愛することをおそれず人を愛し、自立し
幸せになる勇気を持つことで
本当に人は幸せになれるということが
この本には書かれていました。

まとめ

アドラー心理学は難しいですが
人生に迷ってる、生き方に迷ってる方には
かなりの劇薬になります。






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