セーヌ川って綺麗?
Bonjour!
パリ在住のボンビーガールです。
今回は、パリと言えば!!のセーヌ川についてお話します。
『パリ』と言えばと聞いて頭に思い浮かぶのは、エッフェル塔や凱旋門、シャンゼリゼ通りなど、人それぞれ思う色々な『パリ』があると思います。
私はフランスに住み始める前までは、パリといえば綺麗な街並みの中に流れる『セーヌ川』、パリジャンたちが川沿いに座ってチルしているイメージが強くありました。
パリに住み始めてからも、セーヌ川沿いを歩いたり、友人の犬の散歩をしたりしてセーヌ川の美しさをしみじみ感じています。
そんな中、セーヌ川だけではないですが、川や運河に潜む悲しい問題を目にすることが最近は多くなりました。それは、ゴミによる汚染です。
まずはこちらの写真を見てください。
こちらは、セーヌ川沿いに打ち上げられた自転車やキックボードたちです。
フランスでは、数年前からL○meやB○rdという名の誰でも乗り捨てできるキックボードが流行り始めました。スマホでアプリをダウンロードして、カード番号を登録すれば、街のあちこちにある乗り捨てられている電動キックポードや自転車に乗り、街をスイスイ移動することができるのです。現在では、歩道を走ることは禁止になりましたが、このキックボードが流行り始めた当時はルールを守らない人が多かったり、観光客が無知で乗っていることもありとても危険でした。実際に事故も多く、私も道路の真ん中で転んでしまって、自動車に引かれそうになる観光客を見たこともあります。
では、なぜそのキックボードや自転車が川から見つかるのでしょうか。
それは、きっと何者かが乗り捨てられたキックボードを川にイタズラで投げ捨てているからです。(普通では考えられないことが、当たり前にこの国では起こります...)
誰が投げ捨てたのかなど防犯カメラや目撃者がいない限りは分かりかねます。
乗り終えたら、キックボードを置いた場所の風景とともに写真を撮りアプリに投稿するのですが、その人が乗り終えてからは犯人探しのしようがありません。
残念ですが、街にはそれらが折り曲げられて壊されていたり、ゴミ箱に突っ込まれていたりとおかしな光景がたくさん見かけられます。
こちらはサンマルタン運河沿いに打ち上げられた、藻を被ったキックボード(笑)
なんだか度を越えていて、この会社には申し訳ないですが笑ってしまいます。
実際に、この粗末な扱いのせいで倒産してしまった会社もあるそうです。
2020年、コロナウィルスが流行しロックダウンを余儀なくされたフランス。
1日1時間のみの外出が許され、その時に散歩で見つけた鴨や白鳥たち。
ロックダウンの為、観光客を載せた船や貨物を乗せた船などが行き来することが少なくなったセーヌ川では、鴨たちが生き生き、伸び伸びと泳いでいました。
普段濁っていると感じていた川も、透き通っていて魚が泳いでいる姿も見ることができました。
セーヌ川ってこんなに綺麗だったんだ。と、風景との兼ね合わせではなく川自体の美しさをこの外出制限中に気づくことができました。
これからも、動物たちが心地よく過ごせる川を守っていってほしいですね。
では、次回の投稿で!!