四国八十八ヶ所に行ってきた②
長いです。
ご容赦。
1/31-2/3の三泊四日、私は中高の友人四人と四国八十八ヶ所巡りに出掛けた。私、おばかのっぽくん、長崎住み、小さなゴーンの四人。
初日は予定していた寺をチェックインに間に合わないからという理由で六つほど飛ばし実数18寺、いきなり大敗を期したのであった。
二日目。
本日は室戸御崎から高知の下をなぞるように走り、愛媛の43番明石寺を終え、24時までにはチェックインをする行程だ。寺の数は20だが、距離にして500km以上。八十八ヶ所のうち寺の間の距離が最長と言われる38番金剛福寺もお出ましだ。
昨晩の会議では
ゴーン「全部で500kmだから、時速60kmで走ったとして8時間はかかるわ。」
私「朝7時から回ったとしても15時に終わるじゃん!余裕かよ!」
と盛り上がって就寝。
しかしあくまで敗北者の我々、手は抜かない。旅籠屋の朝食が7時からなのでそれまでに近いとこにある2寺を回る作戦を決行。
二日目スタート
6:15
夜なんて明けてないさ。
運転は長崎くん。
我々のルール、助手席が車内BGMを支配できる。
助手席はゴーン。
ゴーンはみんなの趣味をまるで汲み取らずにandymoriとフジファブリックをかけまくる。うん。喧嘩になるから言わなかったけどみんなちょっとずつ嫌がってたんだけどな。そういうことじゃないだろって。
でもくしくも帰りの飛行機で眠ったときに頭に流れたのはandymoriで、たぶん今後もandymoriを聞いたら四国を思い出すという脳にされてるんだろうな。ありがとう。
今日はじめの寺は最御崎寺。
我々はこの寺にいい思い出しかない。
この寺に行くルートは海岸線になっていて、寺は山の上にあるのだが登頂ルートは山の中になく、外壁を海を見ながら登れる仕様になっているのだ。
前回行った時は夕暮れ時で、みんなで合唱しながら走ったっけか。
今回も朝焼け時で海を見ながら、バンプがメーデーを歌ってる時に気持ちよく登れたのである。
幸先がいい。
25番津照寺はホテルと24番との間。ロスなし。これも最高だ。
旅籠屋の朝食はセブンイレブンで買ったであろうパン達のバイキングだ。コーヒーとオレンジジュースはしっかりしてるので良いし、申し訳程度にトースターと電子レンジがあるのはかわいい。そしてクロワッサンが絶品なのだ。セブンイレブンよ、ありがとう。サクッサクッだ。
私は前回からこのクロワッサンにかなりの信頼をおいていたのでこの日も
「クロワッサン最高だもんな!楽しみだよな!」
とはしゃいでいたが長崎くんとおばかのっぽは
「そんな言うほどじゃない」
なんて返すのだ。
しかしいざ朝食を迎えたらどうだ。
バターロール、チョコスナック、クロワッサンをとって座るおばかのっぽくんと長崎くん。
食べ終わる二人。
お?
立ち上がったぞ?
二週目か?
手がのびた先は
クロワッサン
ほらほらほらぁぁぁぁぁ!!!
あとで車で
「なんだかんだ言いながら二人ともクロワッサンおかわりしちゃってたもんな?」
って聞いたら
長崎くん「いやぁそうなんだよなあ」
のっぽ「思ったよりうまかったんだよなぁ」
だと。
私は朝から勝ちムードだ。
この日は寺間の距離がどこも30km程度。山の応酬だ。
なんなくこなす
31番は寺から遠い竹林寺
32番は猫と遊んだ禅師無寺
33番はスマホを壊した雪蹊寺
清瀧寺はきれいだったなあ
せっかく高知にいるんだからかつおを食べなくちゃということで昼はかつおを食べに。
が
かつお定食品切れ
やむなしで別の海鮮料理を注文。
長崎くん→かつお天ぷら丼
のっぽ、ゴーン→海鮮丼(ビントロ、たい、はまち)
私→鯨のレアカツ丼
学食の米の量。まあよい。
食べる。
????
ちょっと、なんだこれは。
レバーみたいな味。に、味噌かかってる。
ん?え?
ちょ、
はずれた?
いやでもご飯は進むから。ご飯は進む味だから。全然いいよ。こういうのもあるんだって経験になったしね。
もう二度と頼まないな。
かつおに心残りがある我々は隣の生鮮物産店みたいなところでかつおのたたきを購入。いやぁうまかった。強い味。甘味もあって。
長崎くん「うわぁあにんにくこれ!?にんにくうめぇ~!」
金輪際かつおを食うな。
さて、土佐といえばもう一つ私の大好物がある。
そう、
文旦だ。
でっかい黄色い柑橘系の果物だ。これが皮を剥くのはめんどっちいけどオレンジとかいよかんに比べてまぁ大変ジューシーなんですわ。
土佐を出る前に買っときたいと思った37番岩本寺でついに道端で発見!
寺を出てすぐの八百屋に大量に文旦があるではないか!!!半分、黄色。
普通のものはそれなりに値段が張るも、露地物といわれる傷や見た目のふぞろいなものを集めたそれはなんと6個で1000円。
いそいそと車へ向かう三人に
「おれ、お、おれあの、文旦、ちょっと、ぶ、買うわ。」
と告白するかのように興奮して宣言をし購入。
早速食す。
あぁ、最高だ。
季節的に野ざらしでも冷えてるし、うどんとおかしと昨日の激マズ夕飯を浄化するような柑橘の香り。
買ってよかった。
これが帰りの飛行機の手荷物で12kgオーバーをたたき出すのだが。
そんな買物をしてすぐに、我々の旅の目的地に到着。
寺ではない。
「いろりや」
である。
水曜どうでしょうでは有名な大泉さん御用達のうどんスポットだ。
二年半前は山田屋に気をとられて失念していたが、今年はメインといってもいいほど狙ってきたのだ。
注文するのはぶっかけうどん。
のっぽくんは山掛けにしてたな。
ゴーンはざる。長崎くんはなんだったかしら。
実食。
うまい。
コシが強すぎず絶妙。コシがある、というようなことをよく言うが、うまいうどんは強いコシかどうかではなく、ちょうどいいかどうかなんだ。
はなまるうどんとかに比べてちゅるちゅる感もすごい。どんどん食べれてしまうし、重くない。嫌な味がしないんだ。
そんでもってここはダシが甘い。もちろんこれも嫌な甘さじゃない。どんどん食べたくなるふわっとした甘味だ。
こんなうどんは初めて食べた。
もっと食べれた。
つい土産も買ってしまったよ。
いろりやの店員のおばあちゃんは僕らを席へ案内するなり
「ここもね、大泉さんが色々テレビでこう言ってくれたからね、若い人たちも来てくれるようになってね。わざわざうどんを食べに女の子一人で来た子もいましたよ。」
と語りだしてくれて。
「向こうに大泉さんの写真がありますよ。」
と紹介してくれたので注文を済ませて見にいくと、またおばあちゃんが歩みよってきて
「大泉さんはね、実際に私会いましたけども頭の回転が速くてね、ずっと回転してるのねあの人は。いろんな話ぽんぽんでてきて。でもまんまの人。あのまんまの人で。優しくて人のいい方なんだなという風に、思いました。」
いや「思いました」て。
誰もインタビューしてないのにヒーロー感だしてしゃべり終えるじゃんおばあちゃん。いい話だけども。
あと我々より後から入店してきたカップルの方が先に飯でてきてましたけども。
でもうまかったからいいんだ。
そうしていろりやをあとにするとやや日が傾きだしている時間。
そしてここからが最大難所。
金剛福寺への94kmだ。
のっぽくん担当。
カーナビとの時間対決。
私は後部座席で目をとじ、次あけたときにはすでに金剛福寺へ到着していた。ぎりぎり日が残っている18時前。おお。寝る前の予想は18:50くらいだったのにな。
あっけなく難所をおえて次の寺。
その次の寺の間に寄ったコンビニでゴーンがこの日発売のポケモンカードを発見。
長崎くんがきえGXを当てたくだり。
そして夜の運転は不慣れなゴーンくんの当番。
ポンコツタッグとののしられる私と二人でポルノグラフィティの夜を過ごす。
何より23時からアジアカップ決勝があるんだ。
急げ。
このあたりから昨日のトラウマがよぎりだす我々。
あれ?15時に終わるんじゃなかったっけ?は?
と思いつつ。事件もなく22:30にしれっとスーパーホテルに到着。
夜ごはん食べてねぇじゃん!
王将→しまった。
うどんや→しまってる
焼肉→時間ない
コンビニ→あいてる。
二日連続最悪の夜ごはんを食らった。
挙句の果てアジアカップはさんざんな内容。途中でのっぽ長崎は寝てたし。
風呂は貸し切れたから最高だったけども。
あとは寝てるのっぽに文旦ぶつけたくらいか。
さぁ、意外と事件が少なすぎるぞ。
何も起きない四国。二日目終了。