人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである。
おはようございます。
アイルランドの劇作家であるバーナード・ショーの言葉です。
舞台の上で、人間の生涯を描く劇作家は
小説家と同じく、
人生を俯瞰して見ている人のひとりです。
人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである
ー バーナード・ショー
私は自分探しを二十歳の頃に始めたと記憶しています。
昨今、
「本当の自分」
と、いうキーワードをよく目にします。
子供の頃に隠れてしまった
本当の自分に会おうとします。
瞑想を通して
内観をしたり。
ヒプノセラピーを通して
閉じてしまった蓋を開いたり。
故郷を離れて旅をして
人との出会いの中に自分を発見したり。
様々な方法を通して
玉ねぎの皮をむくように
本当の自分に出会おうと、
多くの方が努力しているのを目にします。
今の自分に違和感を感じ、
今の自分に不満を感じ、
「本当の自分はこんなんじゃない!」
と、魂の叫びを聞くのでしょうか。
自分のことを振り返ると、
まだ見ぬ自分に期待して、
助けを求めるように、
逃避に近い自分探し、
そんな気がします。
自分の子供を思うとき、
バーナード・ショーの言葉が心にしみます。
子供が生まれた瞬間、
もしかすると、
胎児として母体に宿った瞬間、
子供はこれ以上ないほどに純粋で、
人類のどんな風にも当たる前の
透明で、澄み切った存在でした。
透明だったとはいえ、
生まれたての子供の目には
何か「志」のようなものを感じました。
「本当の自分」を探している私たちは
どこに戻ろうとしているのでしょう?
夢を描けた幼稚園の頃の自分でしょうか?
自由に走り回れた小学生の頃の自分でしょうか?
もしかすると、
生まれたばかりの自分、
もしくは、胎児として母体に宿ったときの
自分を思い出そうとしているのかも知れません。
その時の自分は、
「志」を持って、
この世界で「自分を創ろう」
自分の舞台を演出しよう、と
意欲に満ちていた自分だったかも知れません。
「どんな自分でも創れる」と、
限界のない
期待と喜びにあふれる
そんな自分だったのかも知れません。
そうであるなら、
今すぐにでも「自分を創ろう」と
動き始めることが、近道です。
今の自分が、満足のいかない
どんな自分であれ、
今日まで自分を創ってきました。
それが、思っていたものと違ったとしたら
今まで創ってきたように
今から創り始めればいいのです。
今の自分は、自分で創ってきたものです。
そして、今日もこの瞬間
自分を創っています。
子供が自分探しを始める時がきたら、
未知の自分を探しに
過去に戻らず、
今、この瞬間から
まだ見ぬ未来に向けて
自由に創り続ける提案をしたいと思います。
なぜなら、
探していた自分は
志を持って、自分を創造しようとしていた
あの自分なのかも知れないから。
今日もみなさまが、理想の自分に一歩近づく日でありますように。