私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。
おはようございます。
トーマス・エジソンはアメリカの発明家、起業家です。
これは電球を発明するまでに10,000回失敗したエジソンの言葉です。
9,999回はその材料が電球には適さない事を証明したに過ぎないと言いました。
I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work. - Thomas Edison
(私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。- トーマス・エジソン)
負け惜しみの言葉に聞こえるでしょうか?
私は子供に完璧な体験をさせようと、
いつの間にか、子供が失敗しない様に手を出し過ぎていました。
ある時、新しい環境や遊具に「挑戦」を勧めると
子供は「怖い」と答える事に気がつきました。
私は危機感で焦りました。
それは環境や遊具の挑戦だけに収まらず
算数や国語の問題を解いているときにも
「間違えるのが怖い」
と、言って解答を書くのを拒否する様になっていたのです。
5歳くらいの事だったと記憶しています。
失敗する前に、止め過ぎた。
上手に失敗体験をさせてあげられなかった。
反省点が頭に浮かびます。
失敗を避ける者は、無限にある可能性を取り去る事と同じです。
「失敗を楽しめる様に再プログラミングをしよう。」
と、決めました。
私は幾度も失敗をしてきました。
短い視点で考えれば、「失敗して終了」ですが、
長い視点で考えれば、「成功へのプロセスの一つ」だと知っています。
失敗した瞬間は、
「ああ、もうダメだ。人生が終わった(涙)。」
と、絶望します。
人生は終わったでしょうか?
私は今も生きていますし、
自分の失敗をネタにしたブログも書いています。
実際には、私たちの人生は「長い」です。
短い視点で考える意味はあるのでしょうか?
"Growth Mindset Activity For Kids”
と言う本に出会いました。
子供が55つのエクササイズを通じて、
Fixed Mindset(固まり萎縮する思考)
から
Growth Mindset(広がり伸びる思考)
に考え方を変えて行けるように導きます。
Fixed Mindsetは
「僕はサッカーが下手だ」
「私は算数が苦手だ」
と、決めつける考え方です。
その考えは、何回も何回も思っているうちに
自分の潜在意識に刷り込まれていきます。
自分がどんな人間か、プログラムしている状態です。
その結果、そのアイデンティティが「真実」となり
それをベースに感情を持ち、物事を選択します。
それが、自分の人生を築く骨組みになります。
安心してください!
何度もで再プログラミングは可能です。
もちろん、プログラムされた時期が短いほど
再プログラミングは簡単です。
さて、その子は本当に「サッカーが下手」で「算数が苦手」なのでしょうか?
そんなことが8歳で決まるのでしょうか?
そう、決めたのは一体誰なのでしょうか?
一度、試合で負けただけで自分が下手だと決めてしまったのでしょうか?
一度、0点をとっただけで自分は苦手だと決めてしまったのでしょうか?
「なんで、負けたの!ダメじゃない!」
と、親やコーチに責められたのでしょうか?
責められて、辛くて、悲しくて、
上手くできなかった理由を探して
「僕はサッカーが下手だからだ!」
と、納得するしかなかったのでしょうか?
正当化することが、自己防衛だったのでしょうか?
社会はFixed Mindsetに陥りやすくできています。
点数や順位に勝敗。
競争社会は子供の世界にまで浸透しています。
その子供たちを守れるのは近くにいる親なのです。
子供の体験は本当に些細です。
ある日の先生の一言かも知れないし、
ある日の親の一言かも知れない、
道ですれ違った見知らぬ人の一言かも知れません。
子供の表情や発言、態度に耳を傾けましょう。
200%の耳を傾けましょう。
そして、Growth Mindsetに導く手伝いをしてあげましょう。
Fixed MindsetからGrowth Mindsetへ変換の仕方は簡単です。
「まだ」と言う言葉を付けてあげるだけです。
子供「僕はサッカーが下手だ。今日も僕のせいで負けた。コーチに怒られたよ。」
親「あー、そうなんだ。あなたは【まだ】サッカーが上手じゃないのね。今は上手くなる途中なのよ。これからが楽しみね!」
子供「私は算数が苦手。今日もクラスで最低だった。もう、やりたくない。」
親「へー、最低だったの?あなたは【まだ】算数が苦手なのね。今は得意になる途中なのよ。これからが楽しみだわ!」
決めつけで目の前の扉を閉めてしまう子供の扉を手を差し伸べて開けてあげます。
「まだ、扉を閉めるのは早すぎだよ。」
まだ経験の浅い子供にとって、この扉はとても大きくて重いのです。
人生8年分、全てがのしかかって否定されるから。
人生50年の大人にとって、8年の重みは軽いものです。
長い尺で見ることのできる大人の助けが必要です。
エジソンの様な失敗のエキスパートのお話をしてあげることも良いでしょう。
先人の多くは失敗をチャンスに変えた人ばかりです。
If you’re not failing every now and again, it’s a sign you’re not doing anything very innovative. - Woody Allen
(もし失敗することがあまりないのなら、それはあなたがあまり革新的なことをしていないという証拠だ。ーウッディ・アレン)
目の前の大人が失敗にくよくよしてたら、説得力がありませんね。
私たちも先人の人生を見て、いくつになるまで可能性の扉を閉めずに
果敢に挑戦をしていきましょう。
今日もあなたが新しい挑戦にワクワクできます様に。